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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その164) 瑩 璋 璇 瓊 瓔    

2015年07月26日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「璇」・・・「天璇」しか知らなかったけど、『「璇(セン、たま)」:玉(ギョク)に次ぐ美石。』なんだって・・・
*「瓊」はお馴染みの漢字だが、熟語もいっぱいありますねえ・・・。
●熟語の読み・一字訓読(その164)です。
<瑩:エイ、あき(らか)、つや(やか)、みが(く)>
・あき(らか):瑩徹=すきとおって明らかなこと、瑩明=玉のように明らかなこと、瑩鏡=明らかな鏡、瑩聴=明聴=あきらかに聞く
・つや(やか):瑩滑=つやがあってなめらかなこと、瑩角=玉のように美しいつやのある牛の角、その牛。瑩浄=つやがあってきよらかなこと。瑩潤=①つやつやしたさま ②どんよりしたさま
・みが(く):瑩磨=磨瑩=みがくこと、転じて、朋友などと互いに励ましあうことにいう。
*瑩魄(エイハク)=月の異名。
<璋:ショウ、たま、ひしゃく>
・たま:璋珪、珪璋・・・*「璋」は圭を2分した形にけずり尖らせた玉石
・ひしゃく:璋サン(王へん+贊:対象外漢字))=璋を柄とした勺(シャク)で祭りに用いる由(詩経・大雅)。この「ひしゃく」は、溝のある半圭を柄とした「サン」。宗廟・山川の祭に鬱鬯の酒を灌ぐのに用いるとの事。
*「弄璋の喜び」=璋を玩具として与える喜び、すなわち、男子が生まれた喜び。⇔弄瓦(ロウガ)の喜び。
<璇:セン、たま>
・たま:璇玉=朱色の玉。璇花=玉のような真っ白な花=雪のことをいう。璇室=玉で飾った部屋。璇珠=美しい玉。 *「璇」:玉に次ぐ美石。
・その他:天璇(テンセン)=星の名(北斗七星の第2星)。
<瓊:ケイ、たま、に、うつく(しい)>
・たま:瓊轂(ケイコク)=たまの轂(こしき)、瓊卮=瓊杯=たまのさかづき、瓊簪、瓊簷=①たまでかざった軒 ②(玉のように)美しい軒。瓊珮、瓊瑶、瓊玖、・・・瓊笈(ケイキュウ)=たまの笈(転じて大切なものをいう)=秘笈
・に:紅瓊、丹瓊、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
・うつく(しい):((玉のように)美しいという意味) 瓊筵=(玉のように)美しい宴席、瓊懐=美しい心、瓊玉=美玉(転じて賢才の喩え)、瓊羞=美しい御馳走、瓊肌=美しい肌、瓊材、瓊葩=麗花・・・
*瓊枝栴檀、瓊枝玉葉、瑶林瓊樹 *「瓊樹」・・・その花を食べると長生するという・・・
・その他:瓊子(ケイシ)=さいころ=骰子、瓊粒=米のこと(玉のように貴いコメ、米の価が玉のように貴くなること・・から。)、瓊脂=ところてん(心太)、瓊霜=紺碧の霜のこと(玉の美しい色の意からか?)
(注)「瓊」に「赤い玉」という意味あり(説文)ここから、赤→丹(に、あか)で赤を含む意味となった由。
<瓔:ヨウ、エイ、くびかざ(り)>
・くびかざ(り):瓔珞(ヨウラク) *もともとはインドの邦俗で珠玉綴って作った首飾りのこと。後、仏像の身辺に垂れている珠玉の飾りを言うようになった由。
・その他:瓔珠=たま、瓔珞柏(ヨウラクハク)=柏の一種、なぎ。瓔珞藤(ヨウラクトウ)=藤の一種・瓔珞のような実をつける由。
H2017.5.27追記
 (以下は「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その62  語選択問題  瓔 聊 2015年09月25日 | 熟語の読み(音・訓))」から、「瓔」の部分のみ転載したもの。)

 ●漢検漢字辞典第2版から・・・
 ①「瓔珞」の「瓔」(ヨウ、エイ、くびかざ(り))
 ・第2版で、「くびかざ(り)」が追加。
 ・第1版・第2版ともに、「瓔珞(ヨウラク)」「珠瓔(シュエイ)」「鈿瓔(デンエイ)」の熟語記載あり。
 ・「ヨウ」「エイ」の読み分けがあるので注意したほうが良いですね。「ヨウ」の方は仏教用語だからかな?
 ・ちなみに、「珠瓔(シュエイ)」=真珠の首飾り、「鈿瓔(デンエイ)」=螺鈿細工の黄金の首飾り  って感じでしょうか。

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熟語の読み・一字訓読 (その163)

2015年07月25日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その163)です。
<玫:バイ、マイ>
*玫瑰(バイカイ、マイカイ)=①美玉の名 ②はまなす
<珈:カ、かみかざ(り)>
・かみかざ(り):珈簪(カサン、カシン)=髪飾りとかんざし (注)大漢和では「竹かんむりに參」の字(対象外漢字)だが、「簪」に同じとあっ たので、「珈簪」としています。
 *「珈(かみかざ)り」は、婦人の編髪の上に加える最も立派な飾りで玉を垂れ下げたもの。玉の数で尊卑を分ける由。
 *珈琲(コーヒー)
<珥:ジ、みみだま、さしはさ(む)>
・みみだま:珥笄(ジケイ)=珠玉で作った耳飾りとかんざし
・さしはさ(む):珥筆(ジヒツ)=①筆を(さし)はさむ ②訴訟を教える 珥貂(ジチョウ)=貂の尾をさしはさむ(→漢代の顕臣をいう)*これに「蟬」をつけて飾りとした。
 *「珥筆の民」:江西地方の民の事で、筆を挿んで訴訟を好んだことから云う。
 *「珥蟬(ジセン)の栄」:近侍の臣たる栄誉のこと。
<珮:ハイ、おびだま>(「珮」=「佩」に同じ)
・おびだま:珮玉(佩玉)、佩珂=佩玉、珮環=佩玉、珮黻(ハイフツ)=礼服
<玳(瑇):タイ>
*玳筵(タイエン)=たいまいで飾ったむしろ(=玳瑁筵)、玳簪(タイシン)=玳瑁で作ったかんざし・・・
<瑕:カ、きず、あやま(ち)>
・きず:瑕瑾、瑕痕、瑕疵、瑕瑜=美点と欠点
・あやま(ち):瑕釁(カキン)=①過失 ②すきま。 無瑕(ムカ)。
<瑶:ヨウ、たま、うつく(しい)>
・たま:瑶林=玉のように美しい林、瑶楹=玉のはしら、瑶階=玉の階段・玉をちりばめた階段、瑶輦=玉で飾った手ぐるま、瑶顔=玉のように美しい顔、瑶函=美しい手紙・他人の手紙の美称。
 *「瑶」:物に冠してほめたたえるのに用いる語
・うつく(しい):瑶瑛=きわめて美しい玉、瑶草=美しい草、瑶華=美しい花、瑶瓊=美しい宝玉

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熟語の読み・一字訓読 (その162)

2015年07月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「猜(そね)む」と「猜(ねた)む」・・・「そねむ」は「ねたむ」よりも、その心の度合が深く激しい・・・というような理解をしていましたが、色々調べたら、あまり違いはないらしい・・・でも、言葉として2通りあるんだから、何か、ちょっと違うんでしょうね。ちなみに、嫉・妬にも「そねむ」読みがあります。
①猜:サイ、そね(む)、ねた(む)、うたが(う)
②嫉:シツ、ねた(む)、そね(む)、にく(む)
③妬:ト、 ねた(む)、そね(む)、や(く)
*「獰しい」・・・「にくにく(しい)」なんて読み、この漢字だけ・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その162)です。
<猜:サイ、そね(む)、ねた(む)、うたが(う)>
・そね(む):猜意=そねむ心、猜畏=そねみおそれる、猜訝(サイガ)=そねみ疑う、猜害=そねみ害す、猜忌(サイキ)=(人の才能や勢力などを)そねみいむ、猜毀=そねみそしる、猜隙(サイゲキ)=互いにそねんで仲が悪い、猜嫌=そねみきらう 
・ねた(む):猜意=ねたむ心、猜疑=ねたみうたがう、
・うたが(う):猜懼(サイク)=うたがいおそれる、猜阻(サイソ)=うたがうこと=疑阻、猜怖(サイフ)=うたがいおそれる
<猖:ショウ、くる(う)、たけりくる(う)>
・くる(う):猖猾=くるいもえる=狂狡
・たけりくる(う):猖獗、猖勃=狂気じみてほしいまま・怒り狂うさま、猖狂=はげしく狂う。
<猝:ソツ、にわ(か)、はや(い)>
・にわ(か):猝然=卒然、俄然。猝嗟=にわかに嘆声を発する、猝暁(ソツギョウ)=にわかにさとる、猝急(ソッキュウ)=急に。非常に急いで。
・はや(い):(方言?適当な熟語なし。)
<猩:セイ、ショウ、あかいろ>
・あかいろ:猩紅(ショウコウ)=猩猩の血のような紅色、猩色=濃い紅色、猩袍=紅いきもの、猩猩緋=①きわめてあざやかな紅色、②猩猩の色に染めた舶来の毛織物
・その他:猩猩(ショウジョウ)=①想像上の獣 ②猿類の獣 ③酒飲みの異称
     猩猩(セイセイ)=犬の吠える声、猩血=①猩猩の血、②物の甚だ赤い喩え。
     猩猩奴(ショウジョウド)=猿(さる、ましら)のこと。
<猾:カツ、みだ(れる)、みだ(す)、わるがしこ(い)>
・みだ(れる)、みだ(す):猾乱=擾乱、猾夏=中国をみだす(「夏」は「華夏(カカ)=中国」のこと。・・・書経・舜典・・・)
・わるがしこ(い):(熟語多数)猾獪=狡獪、猾民、猾賊、、狡猾、猾棍(カツコン)=悪者・悪人、猾胥(カツショ)=わるがしこい小役人 
・その他:猾弄(カツロウ)=もてあそぶ・欺く。愚弄する *猾=「もてあそぶ」意。
<獪:カイ、わるがしこ(い)、ずる(い) >
・わるがしこ(い):獪猾=狡猾=猾獪・・・老獪、黠獪、姦獪、
・ずる(い):譎獪、貪獪、敏獪、老獪・・・
<獰:ドウ、わる(い)、にくにく(しい)>
・わる(い):獰猛、獰鬼=たけく悪強い鬼、獰蟒(ドウモウ)=獰猛なうわばみ
・にくにく(しい):獰悪(ドウアク)=わるづよい、にくらしくたけだけしい

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熟語の読み・一字訓読 (その161)

2015年07月23日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その161)です。
<狎:コウ、な(れる)、あなど(る)、もてあそ(ぶ)>
・な(れる):狎坐なれなれしい態度ですわる、狎昵=狎近、狎愛、狎比=なれまじわる、狎密、狎臣=お気に入りの家臣、狎鷗(コウオウ)=なれあそぶ鷗・・・
・あなど(る):狎玩・狎翫=あなどりもてあそぶ、狎侮=軽んじあなどる、狎敵=敵をあなどる、
・もてあそ(ぶ):狎翫、狎玩、狎弄、狎褻(=猥褻)、狎徒=たわむれもてあそぶ類の徒、狎書=なぐり書き・落書き・いたずら書き
*狎客(コウカク) ①代々、親交のある家 ②親しみなれて礼節に拘らない人 ③人のもてあそびになるもの、たいこもち、幇間 
*狎鬣(コウリョウ):次々に重なり接するさま *「狎」に「かわるがわる」「多くのものが並ぶ」意あり。「畳」に通じる。
*狎鬣鱗次=参差交錯 
<狠:コン、か(む)、もと(る)、ねじ(ける)、はなは(だ)>
・か(む):(熟語なし)「齧」に通じる。「物を狠む」「人を狠む」
・もと(る):狠心=道にそむく心 狠剛「狠剛にして和せず(韓非子)」=暴戻、狠強、狠戻、狠忤=もとりさからう
・ねじ(ける):狠心=意地悪い性質(大)、狠愎(コンヒョク)=心がもとりねじける・片意地 、狠怒=ねじけいかる、狠恣=こころがねじけてほしいままなこと
・はなは(だ):狠敲=ひどくたたく 狠打=ひどく打つ 狠鷙(コンシ)=凶猛 
<狡:コウ、ずる(い)、わるがしこ(い)、こす(い)、すばや(い)、くる(う)>
・ずる(い)、わるがしこ(い):狡猾・狡獪・狡害=わるがしこくてずるい=狡黠、狡僮・狡童:わるがしこい子、狡客(コウカク)=わるがしこい人物
・こす(い):狡智=ずるくてこざかしい・わるがしこい智慧、狡童 
・すばや(い):狡騎=すばやい騎兵。狡兎(狡兎三窟・狡兎三穴)=ずるい兎、すばしこい兎
・くる(う):狡心=みだれそこなう心、狡憤=くるう、みだれる、心がくるいもとって憤りもだえる
*「容貌が美しくて実のないこと」の意もあり→「佼」に通じる。   狡童:顔が美しくて心が真面目でない童・子供。狡好(コウコウ):みめよい、容貌が美しい。
<狷:ケン、せま(い)、かたいじ>
・せま(い):狷隘(ケンアイ)=気短かで心がせまい=涓狭、狷忿(ケンフン)=心せまく躁急で怒りっぽい、狷者=固く守る所あるも心せまい人、狷(ケンレイ)=心せまくはげしい、狷急=心がせまくて気短か・せっかち。
・かたいじ:狷介=片意地で他人と和同しない、狷潔=義に固くいさぎよい。
<猗:イ、ア、ああ、うつく(しい)、たお(やか)、なよ(やか)>
・ああ:猗嗟(イサ、ああ)、猗歟(イヨ)=猗与、猗那(イナ、イダ)=①ああ(多いことよ)
・うつく(しい):猗猗(イイ)=①美しく盛んなさま ②衆盛のさま・鳥の遊ぶさま
・たお(やか):(適当な熟語見当たらず・・・下記の「なよやか」関連熟語に該当あるかも)
・なよ(やか):猗靡(イビ)=①しなやかで美しいさま ②よりなびくさま、猗儺(イダ・アダ)=婀娜=しなやかなさま、すなおなさま、なよやかなさま、柔順なさま。 猗那(イダ)=しなやかなさま(字通)
・その他①:猗違=判然としないさま、ぐずぐずする=依違、猗移=無心に移る、すなおなさま、猗蔚(イイ)=草木のしげるさま *大漢和・字通とも「蔚(ウツ、イ)」→「イ」読み。
・その他②:猗頓の富、猗蘭(イラン)=蘭の一種
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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その10 絛

2015年07月22日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

(似ているけど、レオンではありません・・・遊歩道にいるノラちゃんです・・・が、首輪してた(^^;))
●・・・それにしても(って、前置きなくいきなり本題突入してもわかりづらいかもしれんが・・・)、大漢和辞典と字通を睨めっこしながら、熟語の意味を調べてると(字通は意訳が多くわかりづらいことは前にも書きましたが、意訳だとしても)、一つの熟語で明らかに意味が違うと思われるものによくぶち当たる・・・大学生か、院生か、この辺、研究テーマにして何かしてる人いないのかな・・・今の所、時間配分の関係で、ここまで整理するつもりはないが、誰かやればいいのに・・・(^^;)と、不満をぶちまけておいて・・・本題へ・・・。
<漢和辞典から・・・>
●<故事成語類>
①「舂(ショウ)を輟(や)む」=「輟舂(テッショウ)」:「舂築(ショウチク)を輟めること」=土木工事で土を打ち固め築くことをやめる→人の死を悲しんで仕事を廃するという意味(「史記」中の故事)。
 *過去問で「下舂(カショウ)」(=夕方のこと)の音読み問題が出ましたね。舂融(ショウユウ)も夕景色の意味です。「日の西に舂(うすづ)く頃」という意味だそうです。
 *過去問で音読み問題で出た語が他の分野で、出題されることが往々にしてありますね・・・この「舂」なんか、有力かも・・・。
②「筮(ゼイ)は短にして、亀(キ)は長なり」=「筮短亀長」=筮竹を用いての占いよりは亀卜を用いての占いの方が優っている。
 *一説に、優劣を云っているのではなく、占った事柄について、筮の辞(ことば)・理(ことわり)は短く、亀卜のそれは長いと云っている意味であるとも。
●<熟語>
「絛虫」:訓読みでは「さなだむし」、では音読みでは?・・・「ジョウチュウ」?「トウチュウ」?
*大漢和では「トウチュウ、さなだむし」、広辞苑では「じょうちゅう(条虫・絛虫)・・・絛虫(トウチュウ)の慣用読み・・・」だって。
(ついでに、大漢和ではこの字の音は「タウ、トウ」のみで「ジョウ」音はありませんでした・・・)
*ついでに、「絛(トウ、ジョウ、さなだ、うちひも、くみひも)」の熟語を先取りして紹介します・・・
 うちひも:絛縄(トウジョウ)=書札を束ねるひも、條辮(トウベン)=うちひも
 くみひも:絛糸(トウシ)=くみいと 
 馬絛(バトウ)=馬のはらおびのこと。「うちひも」に当たるのかも・・・いづれにしても、「ジョウチュウ」以外はすべて「トウ」読みみたい。
 この「馬絛」なんか、読み問題で出そうな感じがしないでもない・・・(^^:)
 ・・・馬楝(バレン)(=木版画の道具)なんて読み問題が出たからな・・・。

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熟語の読み・一字訓読 (その160)

2015年07月22日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その160)です。
<犂(犁):リ、レイ、リュウ、す(く)、すき、まだらうし、しみ、くろ(い)> 
・す(く):犂田(リデン)=田畑をたがやす
・すき :犂鋤(リジョ)=からすきとくわ、犂嘴(リシ)=犂頭=すきの頭、*「犂」=牛に牽かせて土を耕す具
・まだらうし:犂牛(リギュウ)=黄と黒のあまじった毛色の牛。「犂牛の喩え」「犂牛の子」
・しみ:犂老(リロウ)=老人のこと(「犂」は老いて面に生じる犂色のあばたをいう)=黎老(レイロウ・リロウ)←「黎」字だが、この「黎」は「犂」のこととも。
・くろ(い):犂黒(レイコク)=黒いこと。犂旦(レイタン)(=黎明) ←この「犂」は、「至り及ぶ、天明に至り及ぶ意。ただし、一説に「黒、夜が明けきらずなお暗い意」」とある。
 *犂頭鮫(リトウコウ)・犂頭鯊(リトウサ)=さかたざめ ←犂頭に似ているから。
<犇:ホン、はし(る)、ひしめ(く)> 
  →「奔」の古字。「ひしめ(く)」は邦語。熟語ないが、奔走→「犇奔」か。
<犒:コウ、ねぎら(う)、ねぎら(い)> 
・ねぎら(う)、ねぎら(い):犒労、犒賚(コウライ)=ねぎらいのたまもの、犒賜=犒賞、犒饋(コウキ)=兵をねぎらって食物をおくる *「犒」には、「ねぎらうための飲食物」という意味もある。
<犖:ラク、まだらうし、あき(らか)、すぐ(れる)> 
・まだらうし:駁犖(バクラク)  「駁」にも「まだら、ぶち」の読みあり。
・あき(らか):犖犖=①事の分明(あきらか)なさま ②すぐれているさま
・すぐ(れる):犖然=すぐれたさま・超絶なさま。 =卓犖
<狃:ジュウ、な(れる)、なら(う)> 
・な(れる):狃恩=恩になれて何ともおもわない、狃勝=勝ちになれる(たやすく勝つと思って侮る)、狃見=みなれてあなどり思う。
・なら(う):狃習=なれならう (「狃、習也」(大漢和))

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その9 離離 卯酒 烝烝 懐甓

2015年07月21日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<広辞苑から・・・>
●「離離(リリ)」:①心が離れ親しまないさま ②穂や実が稔って垂れるさま、次々に並び連なるさま
 (「大辞泉」では、 ①よくみのって穂や枝が 垂れ下がるさま。②草木が生い茂っているさま。③ばらばらに散らばっているさま。)
 ・この「離離」・・・語源はおそらく、「詩経」から・・・。「麦秀黍離」とか「黍離之嘆」などの四字熟語で、「離」が出てますね。
 ・この「詩経」の詩の出だしが、「彼の黍、離離たり・・・」だから・・・。
 *ついでに、「リリ」というと、梢などがふれあって出す音「莅莅(音:リリ)」をすぐ連想してしまいます・・・👋
●「卯酒(ボウシュ)」:卯の刻(今の午前6時ごろ)に飲む酒。また、寝酒。
 ・森鴎外の文章題でも「ボウイン」(卯飲)で出した記憶あり・・・この時は朝酒の意味だったと思う。
 ・今読んでいる森鴎外の他の著作でも、この「卯飲」が出ていました・・・鴎外がこの熟語好きなのか、それとも昔の人って卯酒・卯飲が盛んだったのか・・・(^^)知らんけど・・・。
 *ついでに、「ボウシュ」というと24節気の一つの「芒種」・・・芒(のぎ)のある穀物を蒔く時期という意味・・・5月の節。太陽暦だと6月6日頃に当たる由・・・👋
<漢和辞典から・・・故事成語類>
●「烝烝(ジョウジョウ)の至孝」=善に進める最上の孝道
  *烝烝:①物の盛んにおこるさま ②厚いさま ③進むさま ④火気の上行するさま ⑤志を得ないさま、ぐずぐずするさま 
  *この成語では③の意味・・・。
●「懐甓(カイヘキ)」=「甓(ヘキ、かわら)を懐きて、試官に擲つ」(名臣遺事:宋の謝沁)
  *甓:ヘキ、かわら、しきがわら
  *科挙で黜落する者が甚だ多かったらしく、落第者が怨みに思って瓦を投げつけたという故事。「璧(ヘキ)」ではないので混乱しないよう注意。

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熟語の読み・一字訓読 (その159)

2015年07月21日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その159)です。
<牆(墻):ショウ、かき、まがき、へい、かこ(い)>
・かき、かこ(い):垣牆、蕭牆、牆垣、牆角=かきねのわき・かきのかど、牆面、鬩牆(ゲキショウ)、圜牆(エンショウ)・・・
・まがき:牆藩=牆籬=かき、まがき
・へい:牆壕=へいとほり、牆孔=塀の穴、牆塹、牆壁、牆衣、門牆、牆報=壁新聞・・・
・その他:牆居=香炉の上に伏せる籠。ふせご(篝)。←壁に衣を掛け篝(ふせご)を牆下に置いて香を薫きしめるのでいう。「牆」は「へい」の意と思われる。)
<牋:セン、ふだ、かきつけ、てがみ>
・ふだ:牋毫(センゴウ)=紙・ふだと筆=牋翰、牋紙=文書をかきつける紙・書簡紙・用箋
・かきつけ:牋簡=紙とふだ、転じて文書。牋草=文書の下書き・草稿、牋札=手紙・書簡、牋書、牋牒、牋疏=牋秦=申し立ての書状、上奏・上表の類
・てがみ:牋諫=手紙でいましめる。、牋檄=まわしぶみ、召し状、廻状 
*画牋(仙)紙・雅仙紙・雅宣紙: 中国原産の書画の料紙
<牖:ユウ、まど、みちび(く)>
・まど:牖戸、牖下、牖中(「牖中に日を窺う」=智識の狭い喩え) 
・みちび(く):牖啓=啓導する・指導する、牖進=誘いすすめる、牖民=民を善に導く・民智を開通させる
<牘:トク、ふだ、かきもの、ふみ、てがみ>
ふだ、かきもの、ふみ、てがみ:(これらの読みに対応する以下の熟語群は区分不分明)
 案牘、尺牘、簡牘、削牘、秉牘、書牘、牘書、訟牘、牘䇳、牘尾=文書の余白・末尾、牘背=文書の裏面・書背→書札の背に書く→冤罪の意に用いる。
<牴:テイ、ふ(れる)、さわ(る)、あ(たる)、およ(そ)、おひつじ>
・ふ(れる)・さわ(る):牴触=抵触
・あ(たる):牴牾 食い違う(字)さからいあたる(大)  
・およ(そ):大牴=大抵 「大牴、略也」(大)、 ほぼ、大抵(字)
・おひつじ:牴羊=牡羊=羝羊  (羝:テイ、おひつじ) (抵:テイ あ(たる)、ふ(れる)、さか(らう) シ、う(つ))
 *牾:ゴ、さか(らう)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その8 南華 広辞苑から・・・

2015年07月20日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●「南華」について
(この話は、当ブログの「故事成語類 「南華の悔い」と「南柯の夢」・・・なんとも紛らわしい・・・」(2015年1月11日)配信の記事内容が理解されていることが前提です。)
・広辞苑を”読んで”いたら、「南華」のところで、「①「南華真経」の略称 ②(荘子に寓言が多いことから)ウソツキ・変人 ③(遊里語)ばか、愚者、野暮天 」とありました・・・。
・この③、「南華の悔い」の主人公(上司に「(聞かれたことは)南華に載っていますよ、自分で調べなさいよ」とかなんとか、云ってしまったために嫌われた故事の主人公)の事を云っているのかな、遊里語ってなってるけど、さすが吉原、高度な風流と教養でこんな言葉をつかってたのか、江戸時代は儒教社会だから荘子なんかは嫌われて、こんな使い方をされてたのかな・・・とかなんとか、思いを馳せてしまいました・・・。
・その後、ちょっと気になって頭から去らないので、ホントにそうなのかどうか知りたくなってネット上のブログ・辞典類を渉猟してみたけど、適切な回答が見当たらず・・・今日、アビスタ(我孫子図書館・・・アビコのスタデイで「アビスタ」と命名したことを今日知る・・・)行って、調べて見ました。色々と当たりましたが、以下が、割合と事実に近い説明のような気がしました・・・。
●「大言海」:昔、遊女または戯れる者の異称。荘子は寓言を説く、故にうそつき。または常に変わりたるよりの語かという。更に転じて、鈍なる者、うつけたる者の異名(浮世物語、色道大鑑)。後に、なまいきものを半可というもこれより移りたる語かという。「・・・荘子は寓言とて無き事をあるように書きたる道人なりけるを南華の篇という、定めてうそつきという心にや、今は南花と、ただうつけたると名づくるなり(浮世物語・・・)」
●「江戸時代語辞典」:馬鹿の異名。浮世物語「心だての二番なる、きみいでらのともがら、中ごろは南花とかを名つけし・・・ただ、うつけたるものを今も南花と名つくるなり」。色道大鏡「南華、戯けたる者を云う」
●結論・・・想像したのとあまり乖離はなかったような。南華の語源はやはり荘子の「南華」みたい・・・ただ、遊里(吉原)でつかわれていたかどうかは、ホントのところはイマイチ、わからず・・・ここまでが限界。これ以上調査不能・・・良く知っている人がいたら教えてほしいな(^^)

以上、辞典を「読む」楽しさでした(^^:)しかし、頼りにしている広辞苑にも限界あるし、一語一語を調べるのって時間を膨大に使いますねえ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前置きが長くなりました<(_ _)>・・・・・・・・・・・・・・・・・
●広辞苑から・・・
<書き問題または故事成語関連>
①「ハンカン(繁 簡)よろしきを得る」
②「フンユ(枌 楡)の居」・・・仙洞御所のこと・・・
③「フキョウ(不 香)の花」・・・雪の異称・・・
<読み問題>ー訓読みー
④冬葱(ふゆき)・・・葱(ねぎ)のこと・・・*当て字ではありません。
<同義語>
⑤兵法=トウリャク(韜 略)  →( 「六韜三略」の略。 )

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熟語の読み・一字訓読 (その158)

2015年07月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<トピックス>
*「耀(かがや)く」と「耀(かがよ)う」・・・同じ字でも意味が少し異なります。*「耀(かがよ)う」=きらきらとゆれて光る・ちらつく(広辞苑)

●熟語の読み・一字訓読(その158)です。
<燿:ヨウ、かがや(く)、かがや(き)、かがよ(う) >
・かがや(く)、かがや(き):燿燿=ひかりかがやくさま・あきらかなさま、燿穎(ヨウエイ)=かがやきぬきんでる、燿暉(ヨウキ)=かがやく・かがやき、燿徳=徳をかがやかす
・かがよ(う):燿星、眩燿、震燿、星燿・・・などが該当するか・・・*「耀(かがよ)う」=きらきらとゆれて光る・ちらつく(広辞苑)
・その他:(とかす意あり)燿金(ヨウキン)=爍金=金をとかすこと
<爍:シャク、ひか(る)、と(かす)>
・ひか(る):燿爍(ヨウシャク)=光りかがやくさま。灼爍(シャクシャク)=①ぎらぎらと光るさま。
・と(かる):灼鑠(シャクシャク)=とかすようなあつさ。鑠金=金属を熱してとかす。閃爍、爍熱。
<爛:ラン、に(る)、ただ(れる)、ただ(れ)、あざ(やか)、はな(やか)>
・に(る):爛煮(ランシャ)=良く煮る *爛蒸(ランジョウ):むしてふかす *「にる」に近いが違うかも・・・。
・ただ(れる)、ただ(れ):爛熟、糜爛、腐爛
・あざ(やか):爛然、爛漫、爛爛、絢爛 、燦爛=あふれんばかりに光り輝く。あざやか。
・はな(やか):絢爛 、燦爛・・・
*衍曼流爛 金碧爛然 魚爛土崩 絢爛華麗 絢爛豪華 滾瓜爛熟 豪華絢爛 才華爛発 朱墨爛然 焦頭爛額 断爛朝報 天真爛漫 土崩魚爛 腹心内爛 爛額焦頭 爛腸之食
(2016.10 追加)
 *爛汗(ランカン):模様の彩りのさま(大漢和)
*爛旰(ランカン):あざやかなさま。「爛汗」に同じ。(大漢和)
 (大字源)爛汗=爛旰=彩りの美しいさま
 (字通)爛汗=あざやかなさま *「爛旰」は掲載ナシ。
 (漢字源)掲載ナシ。
  *「旰」には「くれる、おそい」(現行訓)以外に“さかんなさま”という意味あり(大字源) 例:旰旰(カンカン)=盛んなさま 晧旰(コウカン)=盛んなさま
<爨:サン、かし(ぐ)、かまど>
・かし(ぐ):爨室=飯を炊く部屋、爨炊=飯を炊く、稟爨=飯を炊く、爨婦=飯を炊く女、(飯盒)炊爨
・かまど:同爨=同じかまの飯を食う、同居する。三世同爨=親、子、孫の三代の家族が同居すること。三世一爨=三世同じと同義。
<牀:ショウ、ソウ、ねだい、こしかけ、だい、ゆか、とこ> *「ショウ」が慣用音。
・ねだい:牀下、牀上、牀脚、(夜雨)対牀:(兄弟関係や友人関係が良好で、仲むつまじいことのたとえ 。夜、雨の音を聞きながら、兄弟が寝台を並べて仲よく眠るという意味)。対牀=寝台を連ねること・寝台。臥牀=牀榻=寝台。牀前=寝床の前。牀帳・牀帷・牀幃=ねや・ねだいのとばり。牀蓐・・・
・こしかけ:牀几=長椅子=こしかけ。牀榻・・・
・だい:牙牀=歯ぐきのこと(歯の土台という意味)、筆牀=「筆架」に同じ=筆をのせかけておく台。ふでかけ。筆床。
・ゆか、とこ:牀席=ゆか、とこ、坐臥の具。牀簀=すのこの牀=簀牀、牀簟=高牀
(注)ねだい・こしかけは明確な区分は困難 *「だい」は物の台(だい)の意味。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その7 (脩、脯、膊)(燔、胙、膰)

2015年07月19日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●広辞苑再々再々整理・・・現在、「ハ・バ行」まで見直し完了。あとちょっとだあ・・・👋
●音訓整理・・・現在、2699字中、1863番目の「臠」の字まで進行・・・大漢和でいえば第9巻目に突入~👋
●新規取組・・・鴎外歴史文学全集の「渋江抽斎」と、第4巻に納められている「寿阿弥の手紙」ほか6作品をざっと読了・・・「渋江抽斎」は過去問や問題集でも一部出題されている著作ですね・・・ま、受検対策として読んだという点では少しは為になったので面白かったです・・・そのうち、文章題か熟語集でも作って公開してみたいと思ってます。
●漢検・漢字辞典・・・手つかず(^^;)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●広辞苑から・・・
 <故事成語類>
 ①フキ(不 軌)をはかる・・・謀叛を企てる、叛逆
 ②負薪のシ( 資 ) ・・・自ら薪を負うほどの卑しい生まれつき *「負薪の憂」とは違います。
 ③フタイ(不 退)の土 ・・・極楽浄土のこと。「フタイの浄土」とも云う。
 <同義語>
 ①ツイヒ(追 賁)=追善 ・・・死後に供養してその功徳を飾ること。「ツイヒ」の「ヒ」は「かざる」意。
 ②ツウカン(通 款)=内通 ・・・「カン」をつうずること
 ③トウドウ(磴 道)=石級 ・・・石段の道
●音訓整理から・・・前から気になっていた、同じ訓読みの漢字での意味の違い・・・
 ①「ほじし(脩、脯、膊)」 について
  「脩」=肉を裂いて薑(はじかみ、しょうが)や桂などの味をつけて乾燥させた乾し肉
  「脯」=薄く析(さ)いて味をつけない乾し肉
  「膊」=肉を打ちたたいて物につけ、乾かしたもの
  *マイナーな話で恐縮です・・・それぞれ、他の訓読みの方が重要かもしれません(^^;)
 ②「ひもろぎ(燔、胙、膰)」について
  「燔」=火熟の祭肉
  「膰」=同上
  「胙」=(火熟とは説明なし)神に供える肉(および米・餅など)の供物
  *これもマイナー。こちらは①ほどの明確な違いは無いようでした👋
  (注)日本の「神籬(ひもろぎ)」とは大きく意味が異なります。神籬(ひもろぎ)=神道において神社や神棚以外の場所において祭を行う場合、神を迎えるための憑代となるもの。

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熟語の読み・一字訓読 (その157)

2015年07月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その157)です。
<燎:リョウ、や(く)、かがりび、のび、まつ(り)>
・や(く):燎原=野原をやく、燎髪=髪をやく=容易なことのたとえ
・かがりび:燎火・燎炬=かがり火
・のび:燎野=野やき、野火、
・まつ(り):燎祭=柴をやいて天地山川を祭る 、燎壇=祭天の壇
<燠:イク、オウ、あたた(かい)、あつ(い)、おき>
・あたた(かい):燠燠(イクイク)=あたたかいさま、燠寒(イクカン)=暖かさと寒さ、寒暖、寒温 、燠歳=燠年:暖かい年、燠沐(イクモク)=暄潤、あたたかいこと=温暖 *沐=潤沢という意味
・あつ(い):燠暑(イクショ)=蒸暑、むしあつい、 燠疾(イクシツ)=熱病
・おき:(無し)
<燧:スイ、ひうち、のろし>
・ひうち:燧石(スイセキ)、鑽燧(サンスイ)=木や石など をきりもみして、火をおこすこと *「鑽燧改火=鑽燧して火を改む」〔論語・陽貨〕
・のろし:燧火(スイカ)
*燧人(スイジン)=古代中国の伝説上の帝王。民衆に火の技術と食物の調理法を教えたという。
<燻:クン、ふす(べる)、くす(ぶる)、くす(べる)、いぶ(す)、くゆ(らす)、や(く)>
・ふす(べる):燻製=煙でふすべる、燻貨=燻製の食料品
・くす(ぶる):燻黒=黒くくすぶる
・くす(べる):燻死=①くすべ殺す 燻耳=①耳をくすべる 燻橘(クンキツ)=火でくすべた蜜柑、燻鼠=鼠をくすべ殺す
・いぶ(す):燻蚊(子)=蚊をいぶす 、燻穴=いぶした煙を穴の中に居れる、穴の中をいぶす
・くゆ(らす):燻蒸=木の立ち上ること、燻香=香をくゆらせる
・や(く) :燻耳=②耳をやく。燻炙=燻灼=燻焼=あぶる・やく。燻焚=香をたく(やく)。燻火=庭で煎餅を焼く(正月7日の行事―荊楚歳時記―)
 *燻死=②窒息して死ぬ  *燻灼=火が盛んに燃えること・威力が盛んなこと 燻衣=衣に香をたく 燻赫=勢いのさかんなさま  *「燻」:火気が盛んなさま の意あり。
<燼:ジン、もえさ(し)、もえのこ(り)、のこ(り)>・もえさ(し)、もえのこ(り)、のこ(り):灰燼、燼灰、余燼、焚燼、煤燼、燼余(餘)=①もえのこり・もえさし 
・その他:燼余(餘)=②生きのこり=災餘 燼骨=火葬に附した遺骨 燼滅=燃えてなくなる・滅びる・絶える
<燹:セン、のび、へいか >
・のび :(野火) 「残燹」(字通)が該当するか・・・適当な熟語なし・・・
・へいか:兵燹=兵乱によっておこる火事=烽燹
(参考)燹(ほそけ)=野火が燃え広がるのに対しこちらから火を放って延焼を防ぐこと。別名→火退、逆焼、向かい火、さかやき。歴史民俗用語。*大漢和にも「燹:むかい焼く(逆焼)」とある。

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熟語の読み・一字訓読 (その156)

2015年07月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*熬:「熬煎(ゴウセン)」・・・1級レベルでは良く見かける熟語ですね。字句どおりの意味(煎ること)と「心配事・悩み」の意味あり。
*炭火を熾(さ か)んに熾(お こ)して薪を燃やしたら、あとに熾(お き)が残った・・・ナンチャッテ(^^;)。

●熟語の読み・一字訓読(その156)です。
<熬:ゴウ、い(る)、いらだ(つ)、うれ(える)、なや(む)>
・い(る):熬煎 ①いること ②心配事、なやみ、苦しみ。熬穀(ゴウコク):火でいりこがした穀実、熬粥:粥をにる、熬刑:拷問の類、熬審:拷問する
・いらだ(つ):熬気:気がいらだつ、熬熬煎煎:心がいらいらする 
・うれ(える):熬熬 多くの人の愁えうらむ声
・なや(む):熬煎
 *熬酒:酒をあたためる、燗をつける、=かん酒
 *他に、「たえる」意あり 熬痛:痛みに耐える(痛みをしのぶ)
<燗:ラン、に(る)、かん >
 *燗(ラン)は「爛」に同じ。この「爛」の⑤に「煮る」意あり(大)
・に(る):爛飯(ランパン)➪燗飯でも通用?:柔らかな飯、煮えすぎた飯。 爛炙(ランシャ)➪燗炙?くずれるほど煮る、よく煮る 
・かん:(酒の「かん」・邦語)
<熹:キ、あぶ(る)、さか(ん)、かす(か)、よろこ(ぶ)>
・あぶ(る):熹炙 あぶる、やく
・さか(ん):熹爛 かがやく、熹炭 つよい炭火・さかんな炭火
・かす(か):熹微 (字)朝の薄明かり  ⇔ (大)太陽の光がかすか、光が已に薄れてあきらかでないさま、夕暮れの色、晨熹:晨光の熹微なるを恨む(陶潜・帰去来の辞)=微光の意。
・よろこ(ぶ):熹娯 よろこびたのしむ
<熾:シ、さか(ん)、おこ(す)、おき>
・さか(ん):熾灼、熾盛、熾火=烈火、熾焔
・おこ(す):熾炭:炭火、炭火をおこす(大)
・おき :①赤くおこった炭火、おきび ②薪が燃えて炭のようになったもの *熟語なし。*邦語か・・・。 熾=燠
<燔:ハン、ボン、や(く)、あぶ(る)、ひもろぎ>
・や(く):燔炙:焼き肉と炙り肉、燔艾:もぐさをやく、灸をする、燔灼:やく、燔書=焚書、燔蕩=焼亡、燔殺=焼殺
・あぶ(る):燔肉 祭に供える肉。ひもろぎ。あぶった肉。炙熱した肉(大)
・ひもろぎ:燔肉

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熟語の読み・一字訓読 (その155)

2015年07月17日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「熨斗」は「のし、ひのし」ですが、音読みで出たら、「ウツト、ウット」・・。熙(あ あ)、ややこしい(^^;)
●熟語の読み・一字訓読(その155)です。
<煢:ケイ、ひとりもの、うれ(える)>
・ひとりもの:煢子(ケイシ)=孤独で頼るところのない子・孤児。煢独(ケイドク)=「煢」は兄弟のないこと、「独」は子のない者身。独り者。孤独の身。 煢釐(ケイリ)=寡婦。やもめ。他に、煢然、煢居=寡居、煢孑(ケイゲツ)=孤独、煢困=孤苦・・・
・うれ(える):煢煢=うれえるさま (「煢煢」には、他に、①孤独でたよるところのないさま ②驚き懼れるさま、③孤独で寂しいさま などの意味もあり)、*煢懐=寂しい(うれえる思い?)
<煌:コウ、かがや(く)、きら(めく)、あき(らか)>
・かがや(く):煌燿(コウヨウ)=かがやくひかり(=太陽のことをいう)、煌火=かがやく火・火光
・きら(めく):煌煌=①きらきらと光るさま ②盛んなさま ③草木の花の光のさまにい う ④うるわしい・美しい 煌星=きらきら光る星
・あき(らか):(適当な熟語なし)・・・「煌煌」が該当するかも・・・
<熙:キ、ひか(る)、ひろ(い)、やわ(らぐ)、よろこ(ぶ)、たの(しむ)、ああ>
・ひか(る):熙曜・熙光・・・
・ひろ(い):熙績(いさおしを広めかがやかす)、熙載(事を弘めおこすこと)
・やわ(らぐ):熙育(やわらぎ育てる)
・よろこ(ぶ):熙怡
・たの(しむ):熙熙
 *「熙熙」:① やわらぎたのしむさま ② 淫放で情欲の多いこと(老子) ③ やわらいだ楽の音 (一説に「広いさま」の意)
ああ:訓読みで「ああ」という読みあり・・・音熟語はないが、大漢和に「熙、為=我孺子之故ー」(漢書の中の一節)・・・とあり、「ああ」という読みが使われている。解説に「発生の音(詞)。「キ(ゴンベンに喜と書く字・・・これは対象外)」に通ず」とあり、①嘆き悲しむ声 ②おそれる声 ③ほめる声 ④愁い怨む声 ⑤戒めるときの声 で使う。
*熙朝人瑞(キチョウジンズイ):太平の世の高齢者 「熙」は「さいわい」の意か。熙亊:さいわいごと
<熨:イ、ウツ、ひのし、の(す)、おさ(える)、のし>  *「イ」は地名であり。
・ひのし:熨斗(ウツト):ひのし、のし、熨斗(のし:古訓)=火熨斗(ひのし)の略。
・の(す):熨衣(ウツイ):ひのしする、のす 、熨帛ウツハク:絹をのす
・おさ(える):毒熨ドクウツ:薬物で熨貼すること *「おさえる」:おさえあたためる、膏薬をおさえはる意(大)
・のし:熨地(のしぢ):縮みのない絹布、「熨」はのばすこと(大)
 *熨貼(ウッチョウ)・熨帖(ウツジョウ):ひのしをかける(おさえる意でも通じるか)
  ①火のしをかけて布帛の皺をのばすこと ②程よくする、適当にする 

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熟語の読み・一字訓読 (その154)

2015年07月16日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その154)です。
<烙:ラク、ロク、や(く)>
・や(く):烙印(ラクイン)、炮烙(ホウラク、ホウロク)
<焠:サイ、にら(ぐ)、や(く)>
・にら(ぐ)、や(く):焠刀・・・
<焜:コン、かがや(く)、あき(らか)>
・かがや(く)、あき(らか):焜耀=明るく輝いている
*焜炉・焜爐(コンロ)
<焙:ホウ、ハイ、ホイ、あぶ(る)、ほう(じる)>
・あぶ(る):焙烙(ホウロク)
・ほう(じる):焙煎・焙炉(ホイロ)・焙炒(バイショウ)=豆などを炒ること。焙焼(バイショウ)・焙茶(バイサ)=茶葉をほうじる *焙煎(バイセン)=食品を乾煎りすること
<煥:カン、かがや(く)、あき(らか)>
・かがや(く):煥発、絢煥(ケンカン)=美しく光り輝くこと
・あき(らか):煥然、煥発
*「煥発」は輝き現れるさま。「煥」は明らかなさま。輝き現れるさま
*煥然一新、光彩煥発、才気煥発
<煦:ク、あたた(める)、あたた(かい)、めぐ(む)>
・あたた(める):煦嫗(クウ)、和煦(ワク)、嫗煦(ウク)
・あたた(かい):煦煦=①日の光などが暖かなさま
・めぐ(む):煦煦=②恵みを与えるさま。煦育=恵みをかけてあたたかく育てる。はぐくむ。<菜根譚>念頭の寛厚なるは、春風の煦育(クイク)するが如し。万物は之に遭いて生ず。念頭忌刻(キコク)なるは、朔雪の陰凝(インギョウ)するが如し。万物は之に遭いて死す。
*翼覆嫗煦=あたため育てる。また、あたたかく育てる。

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