
<トピックス>
*熬:「熬煎(ゴウセン)」・・・1級レベルでは良く見かける熟語ですね。字句どおりの意味(煎ること)と「心配事・悩み」の意味あり。
*炭火を熾(さ か)んに熾(お こ)して薪を燃やしたら、あとに熾(お き)が残った・・・ナンチャッテ(^^;)。

●熟語の読み・一字訓読(その156)です。
<熬:ゴウ、い(る)、いらだ(つ)、うれ(える)、なや(む)>
・い(る):熬煎 ①いること ②心配事、なやみ、苦しみ。熬穀(ゴウコク):火でいりこがした穀実、熬粥:粥をにる、熬刑:拷問の類、熬審:拷問する
・いらだ(つ):熬気:気がいらだつ、熬熬煎煎:心がいらいらする
・うれ(える):熬熬 多くの人の愁えうらむ声
・なや(む):熬煎
*熬酒:酒をあたためる、燗をつける、=かん酒
*他に、「たえる」意あり 熬痛:痛みに耐える(痛みをしのぶ)
<燗:ラン、に(る)、かん >
*燗(ラン)は「爛」に同じ。この「爛」の⑤に「煮る」意あり(大)
・に(る):爛飯(ランパン)➪燗飯でも通用?:柔らかな飯、煮えすぎた飯。 爛炙(ランシャ)➪燗炙?くずれるほど煮る、よく煮る
・かん:(酒の「かん」・邦語)
<熹:キ、あぶ(る)、さか(ん)、かす(か)、よろこ(ぶ)>
・あぶ(る):熹炙 あぶる、やく
・さか(ん):熹爛 かがやく、熹炭 つよい炭火・さかんな炭火
・かす(か):熹微 (字)朝の薄明かり ⇔ (大)太陽の光がかすか、光が已に薄れてあきらかでないさま、夕暮れの色、晨熹:晨光の熹微なるを恨む(陶潜・帰去来の辞)=微光の意。
・よろこ(ぶ):熹娯 よろこびたのしむ
<熾:シ、さか(ん)、おこ(す)、おき>
・さか(ん):熾灼、熾盛、熾火=烈火、熾焔
・おこ(す):熾炭:炭火、炭火をおこす(大)
・おき :①赤くおこった炭火、おきび ②薪が燃えて炭のようになったもの *熟語なし。*邦語か・・・。 熾=燠
<燔:ハン、ボン、や(く)、あぶ(る)、ひもろぎ>
・や(く):燔炙:焼き肉と炙り肉、燔艾:もぐさをやく、灸をする、燔灼:やく、燔書=焚書、燔蕩=焼亡、燔殺=焼殺
・あぶ(る):燔肉 祭に供える肉。ひもろぎ。あぶった肉。炙熱した肉(大)
・ひもろぎ:燔肉
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