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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その97)&(その98) 悸 惓 悴 悽 惘 悾 惧 惺 愃 愎 慍 慇

2015年05月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その97)です。
<悸:キ、おそ(れる)>・おそ(れる):悚悸(ショウキ)、悸憂(キユウ)=憂悸=心におそれうれえる、悸怖(キフ)=おそれおののく、悸慄(キリツ)=おそれふるえる
惓:ケン、つつし(む)、う(む) *漢検2「う(む)」訓のみ。
 *「惓(う)む」の「惓」は「倦」と同義。「倦」の方が一般的。う(む)意での「惓」熟語はナシ。➪大字源に「惓怠」アリ
つつし(む):惓惓(ケンケン)=ねんごろ、真心をつくすさま
う(む):「惓む」=「倦む」 *倦厭・倦怠・倦労・疲倦・誨人不倦・倦怠疲労 ・孜孜不倦 (シシフケンン)・・・
      惓怠(ケンタイ):(大字源)いやになって怠ける。同)倦怠
<悴:スイ、やつ(れる)、かじか(む)、せがれ> *「せがれ」は邦語。別字で「倅」「躮」あり。
・やつ(れる):悴顔、悴容、憔悴=悴憔、貧悴、羸悴、愁悴・・・
・かじか(む):(しぼむ、かじける意も含む)悴葉=生気の無い木の葉、悴物=しぼみおとろえた植物、萎悴=「時雨、霑せず、・・・春苗、萎悴す」(魏書・文帝紀)
・せがれ:(邦語)
<悽:セイ、いた(む)、いた(ましい)、かな(しむ)>
・いた(む)、いた(ましい):悽愴=悲惨=悽惨=いたみかなしむ、いたましく悲しい=凄愴、悽愴(凄愴)流涕、悽如、悽戚=いたみうれえる、悽涙=いたみ泣く、悽然=いたましいさま・悲しいさま
・かな(しむ):悽感=悲しく感じる、悽艶=悽婉=悲しい中にもあでやかであること、悽歌=悲しい歌、悽欷=悲しんですすり泣く、悽切=悲しみの切なこと、悽絶=悲しみの極まること、悽囀(セイテン)=悲しい調子の音・音色の悲しいさま
<惘:ボウ、モウ、ぼんやり(する)、あき(れる)>
・ぼんやり(する):惘然(モウゼン)=うっとりするさま・ぼんやりするさま(大漢和)おどろくさま(字通)、惘失(モウシツ)=うっとりして物事を忘れること(大漢和)自失すること(字通)、惘惘(モウモウ)=ぼんやりするさま・あわてるさま、
・あき(れる):(邦語の模様)惘焉(モウエン)=おどろきあきれるさま(字通)うっとりするさま(大漢和)
・その他:惘惑(モウワク)=とまどう
<悾:コウ、まこと>・まこと:悾款(コウカン)=まこと・まごころ (*「款も「まこと」の読みあり。)、 悾悾(コウコウ)=まことあるさま・愚直なさま
<惧:ク、グ、おそ(れる)>
・おそ(れる):(「惧」は「懼」の俗字)音熟語なし。

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●熟語の読み・一字訓読(その98)です。
<惺:セイ、さと(る)、しず(か)>
・さと(る):惺悟
・しず(か):(音熟語なし)「惺(しず)か」
・その他(「さとる」意も含む熟語もあり):「惺鬆(セイショウ)」=(大漢和)①動揺して定まらないさま②醒めて気づくこと (字通)ぼんやり、「惺然」=(大漢和)精神の明らかなさま (字通)さめる 、「惺惺」=(大漢和)①心があきならなこと・さとくあきらかなさま ②鶯の声 ③骰子の別名 (字通) 心の明らなこと・眼がさめる
<愃:ケン、セン、ゆた(か)>
・ゆた(か):(愃(ゆた)か=心の寛容なさま(大漢和) 音熟語見当たらず。
<愎:フク、ヒョク、もと(る)、そむ(く)> *「フク」は慣用音  ヒョク(呉音)
(「もとる」も「そむく」もほぼ同義なので区分する意味はそれほどないかもしれません。一応、便宜的に区分しただけです)
・もと(る):愎気(フクキ)=剛愎=剛戻、愎戻=人に従わない、愎很(フクコン)=理にもとる、愎鷙(フクシ)=もとる、愎諫(フクカン)=いさめにもとる・諫言を用いない *「諫(カン)に愎(もと)り、卜に違う」(左伝)
・そむ(く):愎勃(フクボツ)=逆乱
*他の熟語・・・狼愎、貪愎、很愎(コンフク・コンヒョク)、矜愎、頑愎・・・
(2018.3.22加筆)
(漢検2)意味:もとる。そむく。片意地をはる。「愎戻」「剛愎」
剛愎:(広辞苑)ゴウフク:強情で人に従わないこと。かたいじ。
愎戻:(大字源)フクレイ:心がねじけていて片意地である。
<慍:ウン、オン、うら(む)、いか(る)>
・うら(む):慍見(ウンケン)=うらみまみえる・いかってまみえる、慍恚(ウンイ)=いきどおりうらむ・いかる *「いかる」意もあり*
・いか(る):慍然、慍怒、慍憤、慍容、慍惡(ウンオ)=いきどおりにくむ
<慇:イン、いた(む)、ねんご(ろ)>
・いた(む):慇慇(インイン)=思いいたむさま・心痛するさま=殷殷、慇憂=殷憂=深くうれえる=痛切なうれい(いたむ)
・ねんご(ろ):慇勤(インキン)=慇懃(インギン)
・その他:(「殷」に通じ、「さかん」の意あり) 慇潤(インジュン)=さかんにうるおす
(2018.3.21加筆)
(漢検2)意味①いたむ。心をいためる。「慇慇」 *読み、意味とも記載ナシ。
慇慇:(大字源)憂え痛むさま。(詩経・小雅)「我、独り念う、憂心慇慇たり」 同)殷殷
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