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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<
百尺竿頭一歩を進む>&<
百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(追記)この記事アップ後、考えられる読みとして“リョウかぎ”“ふたかぎ”もあると思い、同様のやり方で調べた・・・広辞苑には本熟語はないが、
・「両・・・」で重箱読み(リョウ~)になっているもの・・・「両袖(リョウそで)」「両手(リョウて)」「両腕(リョウうで)」など
・「両・・・」で両漢字ともに訓読みとなっているもの・・・「両親(ふたおや・リョウシン)」(⇦広辞苑ではこれだけ)
と、一応、読み方としてはこれらも考えられることはわかった・・・が、結論は、先に示したとおり、この熟語そのものの掲載がないこと、本文章題の格調なり前後の文節など(ほぼ音読み熟語が続いていること等)から、やはり、音読みで良いのではないかと思った。
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(当初の記事)
●いくら調べてもわからん・・・
●ちなみに、個人的には“りょうこう”で〇だと思ってる・・・もうすぐ標準解答が来るから別に構わないのだが、もし、この1点で合否が分れるような人がいたら気の毒だから、一応、下記(注意喚起)しておくことにしよう・・・なにしろ、前回の「惷愚」問題もあったからね・・・
●“もろかぎ”読みとした場合の問題点
・「両」には現行訓では“もろ”読みはない・・・ただし、文章題中に当て字で答えさせる問題は過去あるので、これだけでは文句いえないが・・・
・ただ、その“当て字”とした場合、広辞苑ほかネット上の辞書には「両鉤」の熟語・読みはナシ
・さらに、広辞苑では同訓異義の「諸鉤(もろかぎ)」はあるが、この「諸鉤(もろかぎ)」は(文章題中のものとは)意味が違う(と思う)・・・
(広辞苑)
諸鉤(もろかぎ):紐の結び方。結び目の左右にそれぞれ輪を作る。もろなわ。蝶結び。⇔片鉤
●「両」を“もろ”と読んでいる熟語
・漢検2では当て字で<両刃(もろは)>のみ・・・この<両刃>、“「諸刃」とも書く”となっている。*広辞苑は逆に、「諸刃(もろは):・・・(説明の中に)「“・・・両刃。”」と記載あり。*この「両刃」の読みフリは無いが・・・。(ちなみにまったくの蛇足だが、大字源では「両刃」は“リョウジン”読み。意味は同じ。)
・ほかに、広辞苑では「両葉草(もろはぐさ):フタバアオイの異称」
*広辞苑ではこの2熟語「諸刃(両刃)」「両葉草」以外で、“ふた(つ)、左右”の意味をもつと思われる、以下の熟語には「両・・・」の書きかえは無い模様・・・
「諸腕(もろうで)」「諸鐙(もろあぶみ)」「諸折戸(もろおりど)」「諸腕(もろかいな)」「諸差し(もろざし)」
「諸脛(もろずね)」「諸袖(もろそで)」「諸点(もろてん)」「諸鬢(もろびん)」「諸穂(もろほ)」「諸眉(もろまゆ)」
「諸銘(もろめい)」「諸矢(もろや)」など・・・。
*ただし、以下の熟語には「両・・・」字を当てているものもあり・・・ただし、“もろ”と読むかどうかは不明(というよりも、むしろ“リョウ・・・”と読む熟語がほとんどと思われる・・・。
諸敬(もろけい):室町以降の武士の交際で・・・双方同等の敬礼を用いること。両敬(りょうけい)。⇔片敬(かたけい)
諸腰(もろこし):刀と脇差。両腰(りょうごし)。大小。
諸手(もろて):①左右の手。両手。双手。②もろもろの軍隊。全軍。 *①の「両手。双手。」には読みフリなし。
諸膝(もろひざ):左右の膝。両膝。 *この「両膝」には読みフリなし。
諸目(もろめ):二つの目。両眼。 *「両眼」には読みフリなし。
●今回の文章題のこの部分、訳者の文体の格調からしても音読みの“リョウコウ”でなんら問題ないと思うが、万一、標準解答で“もろかぎ”なんて読みだけが標準解答だったとしたら、以上のことをベースに文句を言ったほうが良いと思いますよ・・・
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