
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●漢検2辞典の悉皆調査・・・1400頁まで到達・・・ついつい、“見て覚える”のではなく、“読んで理解する”ために、いろいろと調べたりしながら進めているので、時間がかかっている・・・間に合うかしら?早めに終わらせないと受検のための学習時間がなくなる(ーー)
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●「漢検2辞典の悉皆調査」中の中から、適宜、ご案内しています。
●余裕のある方のみ、ご覧いただければ幸いです。
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●漢検2掲載内容「賓・・・②したがう、主たるものにしたがう 「賓服」・・・」
・当ブログでも「賓服(ひんぷく)ー賓(したが)う」は、過去、音訓整理のところで案内ずみ。
・漢検1級レベルでは、最低限、この読みと一字訓読みだけ覚えておけばOK・・・でも、オモシロくないし、なんとなく、歴史的用語のような気がしたので調べた。
●やっぱり、とても、面白いことがわかった・・・古代史好きには堪らないお話・・・
・「賓服(ヒンプク):ぴったりと従う、 来朝して服従する 意
・用語例:「暴民不作、諸侯賓服=暴民作らず、諸侯賓服す」〔礼記・楽記〕「如今四海賓服, 八方寧靜,千載百載不用武備。」(佩服。如)(紅樓夢)
・ネットで詳しく説明してくれている方の論文みたいなものを読むと、どうも古代中国の周王朝時代からの礼制のことらしい・・・簡単に整理すると、
①甸服(でんぷく)の制・・・都に近い封内の諸族の周王朝への礼
②侯服(こうふく)の制・・・都の外にある封外の諸族の周王朝への礼
③賓服(ひんぷく)の制・・・中華の領域内にある諸侯領である侯衛の礼
④要服(ようふく)の制・・・蛮族であっても中華に隣接していて教化を与える蛮族の礼
⑤荒服(こうふく)の制・・・さらにその外にあって教化の行き渡らない戎狄の礼
*甸服の民は、天子の父と祖父を日々祭る「祭」にて貢物を上げる義務を持つ
*侯服の民は、天子の祖先を月毎に祭る「祀」にて貢物を上げる義務を持つ
*賓服の諸侯は、季節毎の祭りである「享」にて貢物を上げる義務を持つ
*要服の蛮族は、一年毎に貢物を上げる「貢」の義務を持つ (⇦ 中国の史書に「倭人、鬯艸を献ず」とあるのはこれに該当するのかも・・・)
*荒服の蛮族は、天子の代替わりのときに来朝する「終王」の義務を持つ
甸服:首都から五百里(200キロ)四方は封内であり、天子のための治田を耕す服属を行う。
侯服:封内の外五百里は天子のために斥候の職を行う服属を行う
賓服:封外の外には侯圻(こうき)・甸圻(でんき)・男圻(だんき)・采圻(さいき)・衛圻(えいき)の五圻(ごき)があり、そこまでが中華の範囲内である。五圻を合わせて二千五百里(1000キロ)。ここの諸侯は天子に来朝する服属を行う
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という、歴史的な用語・熟語だった・・・。「甸服」って熟語も漢検1級にはあったな・・・「圻」の字も1級対象だったな・・・
👍👍👍 🐒 👍👍👍こんなに、横道に逸れていたら時間がいくらあっても足りない・・・👍👍👍