人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

定期検査受診に行きました

2020年12月03日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

昨日は、兵庫県西宮市にある兵庫医科大学病院を受診した。受診と言っても3か月ごとの定期検査である。

この日は、事前に主治医の先生が、他の病院で悪性胸膜中皮腫の手術があり、そちらで執刀指導をされると聞いていた。大学病院の方から「主治医の先生の都合で、他の先生に変わりますが、受診されますか?」との連絡を受けていたが、予定通り受診をお願いしていたのだ。

いつも通りの検査を受け、3時より検査結果の説明を受けた。この日の先生は、以前に入院していた時にお世話になった先生で、私も先生もお互いに覚えていた。入院当時は聞かなかったが、この先生は以前に隣町の八鹿病院で3年間在籍されていたとの事で、何だか急に身近に感じた。

改めて当時の症状を伺った。

私・・・・当時の私の病状はいかがでしたか?

先生・・伊藤さんは、中皮腫の初期段階で、一般的には再発や転移も考慮して、肺の全摘をしますが、後遺症の負担も大きく、今回の新しい手術方法を提案されたと思います。おそらく伊藤さんの場合は、自覚症状は無かったと思いますが・・・

私・・・・ハイ、自覚症状は有りませんでした。他のガンの術後半年目の精密検査で、豊岡病院の泌尿器科の主治医の先生から指摘を受け、半年後に心臓血管外科の先生により、検査手術を受けて、病名が確定されて兵庫医科大学病院を紹介していただきました。

先生・・以前のカルテを見ると、大きな手術をされている事が分かります。それにしても、こんな初期段階で見つかる人はほとんどいませんが、豊岡病院の主治医の先生の「ひょっとしたら」と疑われた先見は、お見事ですね。普通は見逃しますよ。この段階で見落としていても医療事故ではありません。

私・・・・中皮腫の患者さんは多いですか?

先生・・4年前の伊藤さんの手術当時と比べて、2倍になって居ます。見つかった時点で、大体ステージ3以上です。自覚症状が出にくく、分かりずらいガンです。今日も昨日も、当院で一人ずつ亡くなっています。今後も増えると思われます。アスベストの発病は30年から40年と言われていて、進行が遅くて自覚症状が出た時は、けっこう進んだ状態です。担当した長谷川先生は、このガンの第一人者で、この運も良かったと思います。

私・・・・術後から右上半身がしびれているのですが・・・・

先生・・右の肋骨を取り除き、肋間神経を切断して痛めています。肋間神経は片胸に12本ある肋骨全てに張り付いています。これを切断したり、広げたりしていますので、神経を痛めていると思います。痺れは手術で起きたと思います。

私・・・・やはり亡くなる方が多いのですね。

先生・・再発や転移が多く、2年生存率で50%、5年生存率は10%それぞれ、その以下です。

この会話を約15分くらいしただろうか? 何だか急に恐ろしくなってきた。今日は、いつもなら妻も一緒に検査結果を聞くのだが、コロナの関係で受付ロビーで待機してもらっていた。

先生からの検査結果は「現在、転移や再発は認められません。大丈夫です。」との報告を受けた。私は、体調が良いせいもあり、少しばかり最近は「悪性胸膜中皮腫」と言うガンを甘く見ていたが、今日の話を聞いて、改めて恐ろしくなった。怖い怖い怖いコロナどころでは無い。

コロナの患者様は大変お気の毒に思います。亡くなられた方には、お悔やみを申し上げますが、9か月経過して死亡者3000人足らずです。感染と言う怖さと治療が確立されていない怖さは有りますが、ガン患者の死亡は今年は約38万人と予想されています。いずれも高齢者の方が多いようです。比べる事は無意味ですが、私のような当事者からすれば、コロナの関係で病床が埋まり、ガン患者が後回しにされる事だけは避けていただきたく思います。

毎日、コロナ感染が報道されていますが、無症状で自然と治る方も多くいると聞く。マスクの着用や3密など対策は必要で、自己都合では済まされません。皆でこれらを守り感染拡大に歯止めを掛けなくてはなりません。自粛要請により、経済活動も後退して、貧困による自殺者は急増しています。コロナ感染による死亡者数より多いと聞きます。

私の患った膀胱がんの年間死亡者は9500人 前立腺がんは13000人、肺がんに至っては8万人の方が亡くなっています。ガン患者は生死の境目にいます。今日もコロナ感染より多くの新規ガン患者が見つかっている事でしょう。

この人たちの治療が遅れては、助かる命も助かりません。経験者、当事者として、是非共この人たちの治療に支障が無いように切にお願いします。

好き勝手を書きましたが、気に障る方はお許しください。けっして、コロナを軽視している訳ではありません。お許しください。

こんな事を想いながら妻と帰路に着いた。取りあえずは来年のお正月は大丈夫だろうが、何時も我が家で1月2日に開いていた義母や子供、孫達の新年会は中止する事にした。残念だが、コロナ感染予防に協力しなくては、幼い孫達に感染すると大変だ。

何はともあれ、術後4年が経過した。次回は来年3月に、膀胱がん、前立腺がん、中皮腫の検査が豊岡病院と兵庫医科大学病院で予定されている。

さぁて、今日も料理の納品に、ひとっ走り行くか

どうぞお大事にお過ごしください。ありがとうございました。

では又ね

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