人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

兵庫医科大の定期検査に行きました

2022年06月30日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

昨日は、妻と3か月振りの兵庫医科大学病院の呼吸器外科の定期検査を受診した。

何時ものように、朝の事務仕事を終え、妻の迎えを待って10時に会社を出発した。今日は仕事が忙しくて、定期検査とは言え、道中の養父市の葬儀社の前日に納品した通夜料理の回収の為に、一旦は豊岡道の八鹿インターを降りて、回収業務を行ってからの道のりとなった。

途中の休憩を挟み13時に無事に到着。早速に受付を済ませて、血液検査に向かった。順番を取る為に診察券を入れると、該当しませんとのカードが出てきた。何十回と通っているが初めての事だ。直ぐに血液検査の受付に予定表を見せて、問い合わせをした貰うと、手違いがあったとの事で無事に血液検査を終える事が出来た。

CT検査まで少し時間が有ったので、院内のコンビで昼食を買って、休憩室で昼食を・・・何時もこの休憩所で昼食を摂るのは、入院中は一つ上の階で入院していたために、毎日のようにこのコンビニと休憩室にお世話になっていたからだ

何となく落ち着くのだ。その後地下1階のCT検査に向かい、妻を休憩室に残して、私一人で診察室の待合室に向かった。以前は二人で診察結果を聞いていたのだが、コロナの関係で待合室も一杯になるために、最近は一人で検査結果の説明を受けている。

30分ほと待つと順番が回ってきた。当初の診断から手術、経過観察までを主治医の長谷川主任教授に担当していただいている。笑顔の素敵な穏やかな先生であるが、説明も分かりやすい言葉で、質問にも気兼ねなく的確に答えていただける、私の恩人である。

画像を見ながら分かりやすく説明を受けた。「伊藤さん、まったく問題はありません」何時もの事だが、この一言が聞きたくて、往復6間を掛けても通う所以である。私にとっては「お守り」である。ついでに右半身の痺れについても聞いてみた。「先生、抗がん剤治療で痺れの後遺症はのこりますか?」「後遺症で残る事はありませんが、一年間くらいは味覚障害や脱毛、便秘などの症状は残る事はあります。抗がん剤は、細胞を壊す怖い薬ですが、ガン細胞だけを壊す訳では無く、色々な細胞を壊します。従って、患者さんに合った抗がん剤と量、期間などを決めます。話を聞くと、それは椎間板ヘルニアで、私も30代の頃に手術をしましたが、今も足の指が痺れています」との事。

何時もこんな感じで、担当以外の事でも優しく教えていただいている。お年は私より1歳下だと聞いたことがあるが、人としても素敵な先生だ。長話でも嫌な顔をされる事も無く、人としても素晴らしい先生だ。

それでは、次回は10月5日に・・・次回の検診でもう6年になるなぁ・・・と思いを馳せた。何度通ったことか

待合室に戻り、一番前列で清算表をまっていると、隣の診察室から70歳前後と思われる老夫婦が出てきて、何やら深刻な様子で看護師さんの説明を受けている。奥様は泣きじゃくりマスクとハンカチで顔までは分からなかったが、ひそひそ話の中ではあるが、重篤な様子が見て取れる。ご主人は青白い顔で、お二人とも細身の穏やかで優しそうなご夫婦である。

どうやらご主人が、肺がんか中脾腫の宣告を受けられた様子で、入院の手続きの説明も聞こえてくる。関西なまりではあるが、地元の人ではなさそうだ。岡山、香川、徳島あたりの方言の様に聞こえた。

看護師さんの説明によると「7月からは面会規制も少し緩みますので、短時間にはなりますが毎日でも面会は可能です」との話声が聞こえた。やはり、重篤な患者さんで、地元の病院からの紹介の様である。それなら肺がんでは無く「悪性胸膜中脾腫」の可能性は高い。ついつい、5年前の自分の苦悩が蘇ってきて、人事とは思えなくなっていた。

ご夫婦と距離が近かったので、思わず声を掛けようかと思ったが、奥様の様子から私の出番は無いと思い、「何とお気の毒に」と祈るしか術がなかった。これで、こんな場面に遭遇したのは3度目である。その後に皆さんと会う事は無かったが、無事を祈った。

特にこの呼吸器外科は、ほとんどの患者さんが、肺がんの関係で来院しているので、雰囲気も重苦しい。

後ろ髪を引かれる思いで家路を急いだ。何とかならないかなぁ

そう言えば以前の診察時に先生から「中脾腫で伊藤さんのような回復をされている人は、一握りの幸運な人ですよ」と言われた事があったが、素直に喜べない思いを今日は新たにした一日であった。

また、お会いしましょう。お気を付けて

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