ようこそ
私は昔から大相撲が好きで毎場所楽しみにしています。今日は横綱 日馬富士の引退会見をテレビで見ました。暴力は当然許される事では有りませんが、難しいですね。
私は大学時代に体育会の拳法部に所属していた。当時は、「あぁ花の応援団」と言う映画は流行り、大学の体育会の武道系のクラブが、一番もてはやされた時代だった。
一回生は「奴隷」と呼ばれ、拳法の稽古より、先輩の世話に追われる日々である。自分のクラブの先輩には当然だが、他の応援団や武道系の先輩にも、学内外を問わずに顔が見えると「押忍」と挨拶し、行き違う時には立ち止まり横を向いて待つ。近づくと再び「押忍」と挨拶し、通り過ぎると、後ろ姿に対して「失礼します」と挨拶して、歩き出すと言うのが伝統ただっ。他の大学も多かれ少なかれ同じような伝統だった。
やはり、強い大学ほど厳しかったと思う。東のOO大学、西のOO大学と言われ、反社会団体の様な雰囲気で、週2回ほどは「焼き入れ」といって、部室内で暴力の「しつけ」を受ける。一回生、二回生は外で待ち、四回生が三回生「焼き入れ」をし、終わると一回生が四回生の道着の着替えを手伝い、部室に対して横一列に三回生、二回生、一回生と並び、二回生が「失礼します」と掛け声を掛け、続いて全員が復唱し、これを姿が見えなくなるまで何回となく続ける。四回生の帰りの車まで、後ろを連れ添って荷物を運ぶのは、一回生の仕事だ。
朝9時から一回生が、交代で部室の電話番や留守番をする習わしになっている。携帯電話の無い時代で、OBからの電話がよくかかる。 電話に出なかったり、挨拶の声が小さかったり、振る舞いが悪いと、直ぐに「焼き入れ」の対象となる。もちろん他の部から「焼き入れ」を受ける事は無いが、一人でも振る舞いが悪いと全員が対象で「焼き入れ」を受ける。当人一人だけと言うのは無く、三回生以下同じであるが、三回生になると「焼き入れ」も暴力は無くなる。二回生以下だけが、暴力の対象だ。
当時は、これらが特別な事とも思わなかった。それより「長いガクランに身を包み、高下駄を履いて梅田(大阪駅周辺)を闊歩する」のが憧れであった。昔の話である。良いか悪いかは別として、今でも固い絆で結ばれている。沖縄からわざわざ見舞いに来てくれた彼も絆で結ばれている一人である。
相撲も含め、武道系やボクシングなど、どこまでが稽古で、どこからが暴力か線引きが難しい競技である。
言える事は「正義の無い力は暴力であり、力の無い正義は無力である」と私は思うのだが・・・・貴方は、不良行為をしている人を見た時に、注意が出来る人かそれとも見て見ぬ振りをして、通り過ぎる人か
これは、約45年前の当時の大学の実録である。今では、これらの伝統も姿を消しつつあって、寂しい限りである。これも時代なのかなぁ また、会いましょう
では又ね
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