日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

少年は何を見たのか(解決編)

2010-02-01 | 覚え書き(メイン)

前回のあらすじ

1年生の感想文の書名探しを頼まれた私は困っていた

アニメビデオになっている作品で

きつねの「こんた」が出てきて主人公は「なあら」と「みいら」

該当する作品を検索することはできずにいたのだ

登場人物からでは探し切れない

こうなっては内容から探していくしかない

1maime

私は1年生の読みにくい文字を追った

きつねに「嫁欲しけりゃ探してやるぞ」?

「きつねはうそなんかつきません」?

「キツネの集まり会へ来てください」?

ああっ!ピンとくるものがあった

2maime

夜の集まり

きくきくとんとんきくとんとん

キックキックトントンキックキックトントン

決定的である

これは宮澤賢治の「雪渡り」ではないか

 

次の日1年生に確認して

それが正解であったことが判った

まだ疑問は残っていた

こんた」「なあら」「みいら」で検索できなかったという謎である

1年生のK君はいとも簡単に答えてくれた

「ぼくねぇ。ビデオを見たけど名前を覚えられなかったの

 だから自分で名前を付けちゃった」

「なあら」と「みいら」・・・すごいネーミングセンスだ

少年の見たビデオはちゃんと

「紺三郎」「四郎」と「かん子」だったようだ

 

さて

「雪渡り」ということが分かって1年担任は喜んだかというと

むしろ頭を抱えて

どう書かせたらいいんだろうと悩んでいたということである

堅雪かんこ、凍み雪しんこ。

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