日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

曜日 (4)

2007-01-22 | 覚え書き(メイン)

7つの曜日はキリスト教徒によって、国内外に広められていった。

時代が下って唐の時代には「景教」すなわちキリスト教の伝来とともに

中国にも七曜の概念が定着しはじめた。

日本では、平安時代に弘法大師が唐から持ち帰った「宿曜経」の中に、

二十八宿と七曜の概念が紹介されていたのが、曜日を取り入れるきっかけとなった。

朝廷で毎年編纂される「具注暦」という暦に七曜が記されるようになり、

次第に一般的になっていったそうだ。

片や 中東→ヨーロッパ→アメリカ

もう一方は 中東→中国→日本

こうして曜日は世界中に広まっていった。

そして江戸時代

1000年以上前に別々に伝わった曜日が

日本列島で再び合流することになる

その曜日が一日もずれずにぴったりと合っていた事に

感動を覚える。素晴らしい!!

 

 

もしも古代バビロニアで水星を認識していなかったら

水星は他の4つの惑星に比べて圧倒的に発見しにくい

私自身、確信をもって水星を見たとは言えない

木星は見た。明るいからね。望遠鏡でガリレオ衛星まで見た

土星も見た。充分明るい。望遠鏡で輪まで見た。

金星も見た。とっても明るいから。

火星も見た。とっても赤いから。

水星・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見てない

何しろ太陽に近すぎるのである

日没後すぐ か 日の出前のわずかな時間しか 観測できない

山なんぞある地方では 観測も難しいのだ

だから

古代バビロニアで水星の事を認識していたのは僥倖だったのだ。

もしも彼らの天体の認識が

土星・木星・火星・太陽・金星・月の6つだけだったら

最初の日は

「土星の時間」 から始まり 「月の時間」 で終わる

次の日は 「月の時間」の次だから

やはり 「土星の時間」 から始まり 「月の時間」 で終わる

つまり

毎日が土曜日になってしまうのだ

ということは曜日という概念はできなかっただろう。

更に思考実験を続けると

太陽・月・水・金・火・木・土・天 の8天体だった時

太陽・月・水・金・火・木・土・天・海 の9天体だった時

太陽・月・水・金・火・木・土・天・海・冥 の10天体だった時

いずれも 24時間 と公約数があるので

曜日という概念は発達しないと言うことがわかる。

その場合上旬・中旬・下旬という

十日単位が発達していったのだろうね

 8のつく日は市場がたつよ とか

 9のつく日はお休みだよ とか

とか 今でも やっていたのかもしれない

1週間があるおかげで

我々は1ヶ月に3回でなく4回の休日を満喫できるのだ

偶然に感謝する次第である。

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