
道端の花(千葉県いすみ市)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
薬でもダイエットでも、
勉強や仕事の能力でも、
目に見えて改善が見込めない場合、投げたしたくなるものです。
「穴を掘って山を作り、山が出来たらその山を崩して穴を埋める」という行為を繰り返させるという有名な例え話があるように、
人間というのは、意味のないこと、徒労に終わりそうなことに対しては、
とことん弱いものだからです。
即効性のない行為は、意味を見出だしたり結果を得るに至るまで、
信じられるか否かという意味で、実はとてつもない忍耐を必要とするのです。
それだけに、結果を出そうと急ぎたくなるような心理や、
即効性のあるものに走る気持ち、そして行動も、
わかりやすい人間心理の顕れなのではないかと思います。
しかし、即効性だけを求めるという考え方には、
重大な落とし穴があるのです。
例えば、顔をよく見せようとして、メイクをがんばったとします。
当然、見栄えはよくなる。
しかし、そこで「めでたしめでたし」となってしまうと、
あとが大変なのです。
いくら製品に改良が続けられているとは言えど、
四六時中メイクをし続けていると、当然のごとく肌は荒れてきます。
また、人間の顔を構成する要素は表皮だけでなく、
筋肉や骨格、血液の流れも影響してきますが、
メイクによってこれら全てがおざなりになるのであれば、
かえって悪影響と言わざるを得ません。
…というわけで、顔に関してはメイクという即効性のあるものだけに頼ると、
長期的にはよくない面もあるわけです。
さて。
これは顔だけに限った話でしょうか!?
世の中には手軽で即効性のある製品やテクニックが溢れています。
たしかに即効性のあるものは、手軽に自分の欲求を満たしたり実現できるという意味で、
とてもステキなものです。
だから一概に即効性のあるものを不要としたり、批判を加えるつもりはありません。
しかし、その骨格や芯となる部分、
例えば自分の性格や目標、環境などは、
長い目で見れば、即効性のあるものに頼るでもなく、
自然とそれに相応しい資質や力が付いている位置を目指すほうが得策なのです。
よい道具は腕を持った人しか使いこなせないというのと同じで、
下手に物に頼るだけでは、かえって身を滅ぼします。
自分を磨けると思えば、地道な作業にもまた、意味を見出だしやすくなるのではないでしょうか。