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森 義真氏の講演「高瀬露について」の新聞報道(3/21)

 一昨日(3月20日)行われた、石川啄木記念館館長森 義真氏による講演『宮澤賢治をめぐる女性たち―高瀬露について―』に関して、下掲のような新聞報道が2020年3月21日付『岩手日報』紙上でなされた。


 森 義真氏が、かくの如く「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」と仰って下さったから、これで、巷間流布している〈高瀬露悪女伝説〉は一度再検証されねばならないということは必至だ。それは、この伝説はこれで人権問題であるということになったと言えるからだ。まして今の時代、人権は何よりも優先されるものだから、少なくとも宮沢賢治学会は等閑視できないはずだ。なぜならば、血縁以外の女性の中で賢治が一番世話になったのが露にだ。ところがその人がとんでもない〈悪女〉にされているという実態にあるから、このままでは、賢治はいわば「恩を仇で返した」ということになり、「歴史」から誹られる虞があるからだ。
 一方で、「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」としても、巷間流布してしまったこの悪女伝説を払拭することは、残念ながら個人的な取り組みでは容易なことではない。がしかし、実は比較的容易で、しかもかなり確実に解決できる方途があることに気付く。それは、もし、
   賢治学会が〈悪女・高瀬露〉を再検証してみたところ、露は悪女とは言えない。
ということであったならば、そのことを公的に宣言することによっていとも容易くそれができる、ということにである。

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 私は非専門家。
 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものである。そして本書出版の主な狙いは次の二つである。
 1 創られた賢治ではなくて本統(本当)の賢治を、もうそろそろ私たちの手に取り戻すこと。
 例えば、賢治は「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」し「寒サノ夏ニオロオロ歩ケナカッタ」ことを実証できた。だからこそ、賢治はそのようなことを悔い、「サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に書いたのだと言える。
2 高瀬露に着せられた濡れ衣を少しでも晴らすこと。
 賢治がいろいろと助けてもらった女性・高瀬露が、客観的な根拠もなしに〈悪女〉の濡れ衣を着せられているということを実証できた。そこで、その理不尽な実態を読者に知ってもらうこと(賢治もまたそれをひたすら願っているはずだ)によって露の濡れ衣を晴らし、尊厳を回復したい。
〈目次〉

〈はじめに〉




 ………………………(省略)………………………………

〈おわりに〉





〈資料一〉 「羅須地人協会時代」の花巻の天候(稲作期間)   143
〈資料二〉 賢治に関連して新たにわかったこと   146
〈資料三〉 あまり世に知られていない証言等   152
《註》   159
《参考図書等》   168
《さくいん》   175

 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,650円(本体価格1,500円+税150円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813


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