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121 「雨ニモマケズ手帳」の五庚申(その10)

 賢治の作品の中には「庚申さん」が登場する次のような童話もある。  童話『化物丁場』の中に  私は、あのすきとほった、つめたい十一月の空気の底で、栗の木や樺の木もすっかり黄いろになり、四方の山にはまっ白に雪が光り、雫石川がまるで青ガラスのやうに流れてゐる、そのまっ白な広い河原を小さなトロがせはしく往ったり来たりし、みんなが鶴嘴を振り上げたり、シャベルをうごかしたりする景色を思ひうかべました。それか . . . 本文を読む
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