１３７ 刻み昆布とサツマイモの薩摩煮

店頭にサツマイモがたくさん並び始めました　夏野菜が少しずつ減って　季節が秋に移っていくことが　食材からも感じ取れますね
さて　今日は　このサツマイモと　刻み昆布の薩摩風煮物です　見た目は地味ですが　健康的な素材を組み合わせた　しみじみ美味しい　おふくろの味を楽しんで下さい
　食材
　昆布　　サツマイモ
原産地やルーツ　
昆布
　天然の９５％北海道　三陸沖　生産量平成１７年　１２万トン（中国８０万トン）　
　種類　はマコンブが主流　ブランド　真昆布　羅臼　利尻　日高　長昆布が有名
　切り昆布は長昆布　生産量は多いが旨みが少ない　生産地は釧路周辺　沖縄周辺野菜代わりに利用　サラダ感覚　豚肉と相性が良い
江戸時代　　航路の整備により　物資流通が盛ん　
献上品として　琉球王朝時代に昆布を中国へ　中継基地　　贈答品に適さないセカンド商品が庶民に流れ　沖縄で多く食された
サツマイモ　南アメリカ大陸　ペルーなど熱帯地方から　東南アジアを経て　中国に渡り　沖縄　九州　本州　に伝わった　
繁殖能力が大変高く　痩せた土地で　比較的簡単に栽培も可能　干し芋　焼酎など　加工もできるので　食物として優秀
日本では　１７３２　享保の大飢饉で多くの餓死者が出た時　長崎　宮崎では　死者が出なかったことから　日本中にサツマイモを栽培することを推奨する政策が出された　青木昆陽＝芋奉行　本来は蘭学者　
生産地ベスト５鹿児島県　②茨城県③千葉県④宮崎県⑤徳島県（なると金時）
栄養価
昆布
　旨み成分（グルタミン酸）　食物繊維（水溶性）　鉄分　カルシウム　　
　サツマイモ　でんぷんが豊富　ビタミンC　食物繊維　整腸作用
＊鹿児島黒豚　のブランド定義　サツマイモを餌に２０％配合　豚肉の甘み等質の向上　（旨みと柔らかさはサツマイモのおかげ）
薬効
　　昆布の過剰摂取は甲状腺の機能障害を起こす
食べ方＝メニュー　　特徴　　調理方法
　　昆布　　真昆布　最高級品　濃厚な出汁　色が濃いので関東で出汁に好まれる
　　　　　　　利尻　味はやや薄いが澄んで上品な出汁　京都など懐石料理に外せない
今日のレシピ　　サツマイモと刻み昆布の薩摩風煮物
　　【材料】　　３～４人前
　サツマイモ（なると金時）　３５０ｇ　切り昆布１５ｇ　さつまあげ（天ぷら）２枚
《調味料》　　　出汁　２カップ（昆布の戻し汁も加える）　
砂糖　　酒　みりん　各大さじ１　　　しょうゆ　大さじ１・５　
【作り方】
①サツマイモは１㎝厚さの輪切りにし　５分水に晒す
②刻み昆布はさっと洗って　水に３分戻す　浸け汁も利用するので捨てないこと
③鍋に出汁と調味料を煮立て　材料を入れ落としぶたをしてことこと煮る
食べ方　コツ等
　　昆布は用途に合わせて選びましょう　出汁をとった後も刻んでサラダにしても良いです