日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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(映画) クール・ランニング

2009-03-03 22:08:43 | 本・映画・展覧会
 香港行きは約4時間半のフライトタイム。ただし離陸後と着陸前にシステムは切られているので、実際にパーソナルモニターを使えるのは4時間弱が良い所。なので、上映時間を計算しておかないとラストの盛り上がりでプツンとなるのです。

 そんなコトまで考えながら選んだ2本目は、これまた観たくて当時は観損ねてたヤツ。よくぞチョイスして下さいましたって感じ(感謝)。

 常夏の国(なんだろうな)・ジャマイカ。ここでオリンピック陸上競技出場の夢を絶たれた男たちが、過去に不正行為で栄光から転落したボブスレーのヒーローをコーチに迎え、冬季オリンピックを目指す!ボブスレーを見たこともなければ勿論ソリもない、おまけに孤立無援。

 熱血な中にもカリブらしい大らかさ、世襲の葛藤や貧困からのもがき、地元の無理解や「本場の国々」からの蔑みの視線。忌まわしい過去。色々なファクターを詰め込んだ物語は息詰まるクライマックスへ、そして意外な結末。

 映画は楽しく観られればそれで良いと思うんだけど、どうしても「この物語の意図するところは何か」なぁんて考えてしまう。社会批判か、観客への問いかけか。それとも深読みし過ぎなのか。ただ単に「努力は報われる、道は己で切り拓くもの」と受け止めれば良いのか。いやそうではあるまい。


 カリブ海の島々(国々)、バハマしか行ったことないんだよね…ここんとこ欧州方面ばかりなので、趣向を変えて行ってみようかな?

 2009年2月20日 JL8739便(HND→HKG)機中にて鑑賞
コメント (3)
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(映画) WALL・E

2009-03-03 06:17:57 | 本・映画・展覧会
 つい最近、話題になった?それほどでもなかった?映画だが、機内で見ることができた。


 まず、ひたすらゴミ(スクラップ)片付けをする主人公・ウォーリーの動きが面白い。アクチュエーターのキュイーンという唸り、キャタピラのギコギコという軋みが聞こえて来そうな、基本的に直線的な動作を組み合わせた動きがいかにもロボット的だが、なのに首をすくめたり屈んだりする行為に不自然さがない。いかん、メカトロニクス的視野で観るんじゃなかった。

 対するヒロイン・イヴ。純白で卵のようなフォルム、青色LEDみたいな目(センサー?)。いかにもスマート。強烈な破壊力を持つビーム砲のエネルギー源は?などと野暮は言うまい。きっと体内にミニ光子力機関でも内蔵しているに違いない。

 宇宙へ「疎開」した人類は全てロボット任せの生活、手足は退化して何だか芋虫チック。でも船長(声は草刈正雄!)は、闖入者騒動をきっかけに地球人としてのDNAを感じ、ふるさと地球に戻る決断をするのであった…というストーリーは美しいがその前に、汚染された地球、便利さと引き換えに怠惰になってゆく人類と言う無言の批判を感じる。

 面白い。心温まる。現代社会への痛烈なアンチテーゼと捉えることもできる。けっこう奥深い映画であった。


 余談:帰り便は「MAGIC-I」だったのでチョイスの幅が少なく観たい物がなかった(--;)機材が分かっているのだから帰り便のことを考えてチョイスすべきであった。

 2009年2月20日 JL8739便(HND→HKG)機中にて鑑賞
コメント (4)
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