日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2009年3月7日 指定券

2009-03-13 23:05:02 | 鉄道・飛行機・船舶
 初めて一人旅に出たのは東京駅から西鹿児島まで「はやぶさ」に
乗ってだった。それまでも母の実家への往復に九州ブルートレインに
乗ったことはあったけど。

 その「はやぶさ」いよいよ、今月でなくなる。機会があったら
キャンセル待ちをとお願いしていた友人が忘れずにチェック、
キャンセル分を拾ってくれた。それも週末の列車。心から有難い
と思った。

 朝イチで福岡へ飛び、指定券をピックアップして高速バスで
熊本へ。列車にしなかったのは、同じ道を引き返したくなかった
から。四半世紀ぶり?に熊本城を見学し、復元された城内に感嘆
した後に駅へ。

 「廃止狂躁曲」の中でしんみりと過ごすことは難しい。1月に
「富士」で車内やホームを歩き回ったことだし、今日はじっと
していようと思ったのだがやっぱりダメ、車内で、門司で漫歩
計のカウントをどんどん上げてしまう。

 最近は航空機で出かけ、乗る列車と言えば海外のものばかり。
今ごろ思い出したように乗ってる身で廃止について云々する
資格がないのは百も承知。だから、廃止そのものについては
何も言わない、書かない。

 ただ、「はやぶさ」で旅立ったあの日から、今の自分につながる
「旅」が始まったことだけは間違いなく、それを振り帰ること位は
許されるのではないかと思う。「はやぶさ」で鹿児島に着いた日に
初めて泊まったユースホステルも、四半世紀を経て600泊を過ごす
までに至った。様々なものを見た。色々な事を知った。多くの人と
出会い触れ合った。それら全てのスタートが「はやぶさ」だった。

 あまり感傷的な気分になれなかったのが、今の自分の鉄道への
思い入れの薄さを表しているようにも思える。過去に乗った回数は
少なくても、0系新幹線よりは色々な感慨があるのだけれど。

 もう涙は出ない。ため息ひとつ、ついて寝る。(写真は門司駅にて)
コメント (3)
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