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帰国子女の「優」と「負」

2012年09月20日 | 全般・イベント

昨日のこと。NHKの歴史番組で大山捨松という明治の女性を取り上げていました。
彼女は、わずか11歳で官費留学生として渡米し、11年間の留学生活を送りました。
アメリカで、女性の立場が異なることをはじめとして、様々な先進的な考えを身に付け、ともに留学生活を送った津田梅子(渡航時7歳)と一緒に女子教育の場を設けることを目標としました。
 
明治政府高官と結婚することになった彼女は教師の道を断念し、社交界デビューするわけですが、留学生、それも官費留学生としての自覚が、看護学校設立、チャリティー&バザー、アメリカでの日本宣伝等の活躍などにつながったとされています。そして、津田梅子の設立した学校の強力な顧問として女子教育の確立に貢献した人物であることは、帰国子女の鏡なのかもしれません。
 
しかし、一方で、深夜の別の番組では、「帰国子女ねぇ・・・(笑)」と意味深な表情。
もしかしたら、彼らには、帰国子女の「優」の部分が見えず、「負」の部分しか見えてこなかったのかもしれません。それは、「優」が薄いためか、「負」が濃すぎるためなのかもしれません。

捨松や梅子が、帰国子女として何かを持ち帰ったように、そうであることが当然であるとの期待感が帰国子女には向けられているのです。たとえ、それが小さなことであっても。
(Nas)


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