サミーハウスblog出張所

地元にゲーセンが無い田舎ゲーマーの数少ない日々の記録

Csync Cleaner

2013-12-02 23:55:00 | ゲーム(アーケード)

 以前よりフレームマイスター+液晶モニタと、タイトーF3基板の表示が上手くいかない(画面上部が大きく歪む)という話題は耳にしていたのですが、この問題を解消すべくツイッターの基板TLで少し前に話題になってたのが「Csync Cleaner(以下"CC")」という個人製作の基板。

 本来の映像信号の規格範囲から外れ気味になってるアーケード基板の復号同期信号を、アップスキャン+PCモニタでも正常に同期を入力できるよう、同期信号を整えてくれる代物…という説明でいいんでしょうか。(^^;
(自分のイメージ的には、水道の蛇口に取り付ける浄水蛇口のろ過用フィルターみたいな感じ?)

 未だ15kHzが映るブラウン管がメインに現役で活躍していて、アップスキャン+液晶の環境に移行してない自分には特に関係ない…と思ってたのですが、うちのモニタ(TM-2935FH)もF3基板を繋ぐと画面上部のスコア表示ラインが微妙に歪んでしまいます。
(写真はダライアス外伝)

Dgaiden00_noncc

 他にもサイドアームズなど画面上部が歪んだり表示が不安定になる基板があるのですが、ブラウン管のRGBモニタでもCCを使ったら、この辺の問題が解消できるのか?と気になってしまったので、本来の利用対象の機器・環境とは若干外れてますが、今回お願いしてモニター試用させていただきました。

Csync_cleaner_01

Csync_cleaner_02

 とりあえずうちでは、各種ゲーム機のRGB接続用にDSUB15ピンで一旦中継して21ピンへコネクタで繋ぎかえてる形にしてるので、この15ピンにCCの基板を取り付け。

Cc01_befor Cc02_after

 ゲーム基板から15ピンに繋いでるCsync(青)を回路を通して出力(黄)させ21ピン側へ。Csyncの入出力の配線を間違えても画面が映らないだけですが(一回繋ぎ間違えた…)、電源(赤)とGND(黒)だけは繋ぎ間違えないようにご注意を。

 簡単な取り付けを済ませて、再びダライアス外伝で確認。回路にはCsyncをスルー出力か回路経由の出力を切り替える「スルーON/OFFスイッチ」があるので、それで画面状態を比較してみると…

Dgaiden01_ccoff Dgaiden01_ccon

Dgaiden02_ccoff Dgaiden02_ccon

Dgaiden03_ccoff Dgaiden03_ccon

 完全に解消!とまではいかないですが、スコア表示の歪みがかなり改善できました。若干改善出来てない部分はうちのモニタとの相性もあるようで、残念ながらこれ以上は無理でしたが、CCの回路上には信号調整用の小さいボリューム抵抗が付いてるので、これを回して調整することで歪みが直る可能性があります。

 サイドアームズでは同じ様にスコア部分の歪みに加えて、自作CBOXの映像配線周りの悪さも影響してか、画面上部1/5ほどが定期的に隠れたり映ったりする症状まで出てしまう始末。(汗)

Cc_sa01cc_on

で、こちらも回路を通すと全画面が正常に映るように。でも、スコア表示の歪みが残ったままなので、更にツマミを回して調整した結果、歪みが完全に取れました。

Cc_sa02cc_offnon_adjust Cc_sa03cc_offadjust

Cc_sa05cc_offadjust

Cc_sa04cc_offnon_adjust

 本当はこの2つを数ヶ月前に繋げたときは写真以上に歪んでいて、サイドアームズを買った当初は同期が取れずに画面が流れて映らなかったほどでしたが、数ヶ月以上放置していた間にある程度落ち着いてしまったようです。(^^;

 フレームマイスター+液晶モニタほどではないですが、ブラウン管のRGBモニタも効果が得られるということで、後に正式に配布されたときは試してみる価値はあるかと思います。