しばらくお借りしているROMライターを使って、今のうちにしか出来ない作業を…と、手始めに基板のROMエラー修理からやってましたが、前回でようやく終わったので次にやりたかったのが、PSG版テラクレスタ基板のFM音源版へのコンバート改造。
実際にFM音源化された方々のサイト記事を、あちらやこちらなどいろいろ調べてみましたが、自分の場合で一番の問題がFM音源チップの準備。通常は需要があまりなく大量に投売りされている麻雀基板からYM3812を抜き取って使うのが手っ取り早いようです。
しかし、秋葉原のゲーム基板店の店頭ジャンク品¥100で入手するような基板が、地方で安くそう簡単に入手できるわけもなく、昨年のゲームレジェンドで秋葉原に行けたときに探してみたものの、店頭にはジャンク品が品切れ状態。(汗)
已む無くうちにある基板でこの音源チップを乗せてるのを探してみましたが、見つかったのが…
- サイコニクスオスカー(データイースト)
- 麻雀ナンパストーリー(ブロックス)
- ねらえ!トップスター(日本物産)
オスカーは流石に部品取りするわけにいかないので除くとして、残るは脱衣麻雀の2タイトル。しかし頂きもので動くのにまだ遊んでない基板だと、部品取りするには躊躇ってしまいます。それでも悩んだ末に、一旦「ねらえ!トップスター」から音源チップを抜き、あとでソケット化して今回拝借して使うことに。
と、その前に再確認で、本来の基板に搭載されていたFM音源チップ『YM3526』を調べてみると、どうやらうちにもある『熱血硬派くにおくん』にこの音源が搭載されているようです。
承知で購入したのですが、うちの基板は元々コピー基板らしく、オリジナル基板ではCPUや音源チップがソケット挿しだったりヒートシンクが付いているのに対し、うちにあるコピー基板では直接半田付けでヒートシンクもありません。
それならコピー基板でもオリジナルと同じ音源チップだし、音源チップのソケット化にしても問題ない!と、自分でも納得できたので気兼ねなく取り外してみました。(今回のテラクレスタもコピー版なので気にすることもないのでしょうが…)
基板裏の端子に予備半田を盛って、手動の半田吸い取り器で1本1本吸い取ってやり、15分ほどして何とか元基板のパターンも痛めずにようやく取り外し完了。しかし、予備半田が端子の根元に盛り上がるほど付着したのを取り除くのが大変でした。(汗)
早速、テラクレスタ基板からPSG版の音源チップ「YM2203」搭載のサブボードを取り外し。(コピー基板なので日物のロゴマークじゃなくYM2203の印刷のまま) そして『YM3526』を代わりにセット…
これで作業は無事に完了したので、恐る恐る電源をONにしてゲームスタート…
ちゃんとニチブツ独特のFMサウンドで鳴ってくれました。(^^; やっぱりこのウニョウニョなる2オペ音色が実にいいですね。(笑)
ノリのいいFMサウンドでプレイできたせいか、ファミコン版でも拝めなかったアーケード版マンドラーまでフル合体状態で到着。3回のフォーメーションを駆使しても残念ながら撃破できず、そのままゲームオーバーになってしまいましたが、ネームエントリーBGM『マーチング・ラスタ』が心地よかったです…
でも、FM/PSGのどちらも効果音用にYM2203を搭載してるので、PSG版もスペック上は音源2個分のFM×6音・PSG×6音なんですよね。どうせならこちらの4オペFMでアレンジすればよかったんでしょうが。(^^;