韓国ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で156人が死亡した雑踏事故。 日本人の女性二人も犠牲になった。
ハロウィンと言う行事? クリスマス、バレンタインなども海外のそうした習慣と言うか、行事と言うか、日本的に言えば、お祭りだろう。
ハロウィンは10月31日に行われる西洋のお祭りの一種で、日本のお盆と同じような意味合いがあり、先祖が戻ってくる日であり、日本のお盆と同様な意味がある。
「この日の夜にはあの世とこの世の境い目がなくなり、死者の霊が現世の家族に会いに来ると信じられていたそうです。
しかし、それといっしょに悪霊や魔女がやってきて作物を荒らしたり、子どもを連れ去っていったりと、悪さをするとおそれられる日でもありました。
そこで収穫祭の夜、人々は仮面を被って仮装し、魔物たちを追い払ったと言われています。」
さらに、ハロウィンでお菓子を配るようになった理由としては、夜の町にさまよう悪霊を遠ざけるため「お菓子をあげるから帰ってください」とお願いする目的があるようです。
こうした意味でも、子供達が主に仮装してお菓子を貰いに各家庭などへ訪れて、お菓子を頂く行事になったのだろう。
西洋のこうしたお祭りと言うか、クリスマスやバレンタインなどの習慣などが世界のいろんな国に広がっていき、日本は特に海外の物を早く取り入れる習慣もあり、宗教に関係なく、クリスマスでお祝いを意味して、ケーキを食べ、家族や友達と集まってパーティーを開くなどは私が幼い時から習慣になっている。 こうして、日本人はある意味では宗教的にほとんど束縛される事もなく、そうした楽しそうな物を取り入れる寛容性がある。
ハロウィンで集まるのは韓国よりも日本の方が早く、何時も10月31日になると、東京の渋谷などだけではなく、今では大きな都市などでは若者が仮装して集まる事が定番になっている状態である。
韓国も同様にこうしたお祭りが定番になっていて、今回の事故もそうした決まった日に大勢の人が集まることで起きた事故だ。
日本でも同じ事故の可能性が高いと思うのであるが、日本の警備体制は毎年強化されていて、特にコロナ禍になってからは規制が厳しくなり、若者が集まる場所の警備や誘導などが当たり前のように実施されている。
元々、子供を悪霊から守るために仮装させたり、お菓子を配ったりする行事だったものが、日本のテーマパーク(ディズニーなど)で海外のこうしたイベント的な行事を紹介したり、開催したりして日本人の多くの人が知るようになり、各地の幼稚園や保育園などでも行事化されて、仮装と言えば、日本では大人達がハロウィンだけではなく、コスプレのイベントなどは世界でも有名である。 特に日本のアニメ文化は世界一であり、こうした人気キャラクターの宝庫である日本はコスプレの宝庫であるし、プロのコスプレーヤーも居るほどで、こうしたコスプレが仮装と言うハロウィンと結びつくのは時間の問題だったろう。
こうして、本来の意味とは違って来たハロウィンの行事は今では若い人達のコスプレのお祭りに日と化している。
それはそれで何も問題もないし、若者達の楽しみが増えた事は良いことだろうと思う。 問題はある特定の場所に異常な程の人が集まり、通常の生活が遮断される程に他の人達への配慮が無く、ある意味では自分達の身勝手な行動も当たり前のように容認されている事だろう。
渋谷のスクランブル交差点でも、一般の車が通常に走行出来ない状態になるし、何時事故が起きてもおかしくない状態になるのは、全く容認できないだろうと思う。 自分達が楽しめば、他の人はどうでも良いなんて言う行動や言動や意思がそうした迷惑行為を助長させているのである。
毎年のように、警察などの警備や誘導に多くの人員を投入している。
これもある意味では無駄な税金の使用であり、安全の為には当然だろうが、それにしても、毎年この集まりでは事故や事件が起きている。
コロナ禍前は暴動のような事も起きたし、若者の中には馬鹿や間抜けも居て、泥酔して喧嘩を売ったり、車や商店などへ被害を及ぼしたり、警備の指導などを無視した行動をする人も少なくない。
コロナ禍になってからは、アルコールなどの販売を周辺のコンビニや商店での販売を制限したり、飲食店での販売を禁止したりと、こうした規制がどんどん厳しくなり、無謀な行動を抑制する体制になっている。
今回の韓国の事故は警備体制の不備などが報道されているが、そもそもであるが、こうした集まりの中での節度と言うか、常識と言うか、エチケットなどが守られない事が絶対的な要因だろう。
さらには、危険予知の欠如だ。 人が動けないような状態の場所に行くような行動自体に問題があるし、人が動けないようになる前にそうした場所を回避する行動も出来ていないのだろう。
ましてや、自由に行動出来ないような場所に行きたいのか? そんなに人が集まる場所に行きたいか? まっ、これは人それぞれの意見だろうけど。
今後はこうしたバカ騒ぎの集まりはどんどん規制されるべきで、そもそも、あるTVのコメンテーターなどは文化にすべきなどと言っていたのを見て、そもそもコスプレで集まって周辺や関係ない人達に迷惑を掛けるような物が文化になる訳もないだろう。 こうした勘違いするメディアに出ている人が居る程なので、情けないと言わざる得ない。
いろんな習慣やお祭りを取り入れるのは良いことだと言ったが、少なくとも、最低限のモラルが担保されている事は絶対条件だろう。
自分達の思うがままの行動で関係ない人々に迷惑を掛けたり、ましてや事故や被害を与えるような事はもってのほかだろう。
今回の韓国の事故では156人と言う想像できない程の人が圧死したと言うことで韓国は当然だが、日本のメディアでも連日取り上げて報道されている。
こうした事例をしっかりと今後のこうした集まりに対しての実際に集まる人達は各自でしっかりと意識をして、事故を起こさないために何か必要なのか?
どのような行動が必要なのか? さらには本当にこうした集まりが必要なのか? 誰かや誰か達が楽しそうだから・・・。 そんな物に振り回される事も本当に楽しいのか? 何か集まる事が交流などと言うような意味合いに勘違いする事はないだろうか? もっと本当に楽しむために、自分ならどうするか?
海外のお祭りや習慣をどのように楽しむことが出来るのか? 最低限の常識やモラルを持って考えて欲しいと思う。
単純に警備体制への批判では解決することは出来ないし、そもそも、警備するような約束などはないのである。
集まる自分達で自らが規制し、行動を抑制する意思が必要なのである。
例えば、夏の海でも毎年のように事故が起きているが、これも監視員が要る、いないの問題ではない。 自身の行動を自分で考え、危険予知をし、モラルと常識を認識して、安全に楽しめるための行動をしっかりとするべきだろう。
これは特別な事ではない。 普段の生活でもまったく同じである。
危険を察知することは車の運転でも当然の意識だし、道を歩いている時でも、足元に気を付ける事や、料理をする時でも包丁で怪我しないためにどうするか、火傷をしないためにどうするか。
さらに、仕事や対人関係でも相手の意思を尊重したり、円滑な作業を考えたり、人の為に行動したり、そうした意識は普段から持っているはずだろう。
楽しいと言う感情は自由奔放になんでも無視して行動する事ではない。
逆に常識を無視した行動はどこかでうしろめたさを感じるし、節度の無い行動は実際には楽しくないのである。
楽しそうかもしれないが、実際には楽しくないのである。
なぜなら、人間はそもそもが本質的に正義を重んじる動物であるからだ。 善悪を知っている事はある程度の年齢になると、教えてもらわなことでもある程度の判断が出来る。 それは人間の本質的な本能であるからだ。
なので、実際には分かっている事を見てみないようにしている事で、ほとんどの事故が起こるのである。
特に交通事故などは100%と言えるほどに、やってはいけない事をやってしまうことで起こる。
一旦停止無視、スピード超過、わき見運転、ながら運転(スマホやタバコやペットなど)、居眠り運転、飲酒運転、無理な進入、車線変更、前方不注意など。 毎日のように高速道路では事故が多発しているが、そもそも、一般道以上に車幅が広く、信号もなく、歩行者も居ない道路で事故が起きるのはどうしてか? これはドライバーに全ての責任がある。
事故に対する意識の低さ、渋滞などでイライラしたり、焦って運転したり、時間を気にしたり、無駄にスピードを出したり、他の車を確認しなかったり、ドアライバーの無謀な行動が事故になるのである。
こうした意味でも、ハロウィンの事故の最大の要因は、そこに集まる各自の意識の問題である。 一人一人がこうした場所で起こりえる事故を予知する意識が無いからだろう。 逆にそうした意識が無い人々が集まる傾向もあるだろう。 そもそも、こんなに混雑するような場所に行く、行きたいと思う意識はどこから来るのか? 私には理解不能である。
混雑する場所やイベントや行楽地などへも行きたくないし、無駄に人が集まるような場所へ行きたいとも思わない。
これに関しては、私が高齢になって来た事もあるだろうが、時間を無駄にしたくないと言う意識があるので、待ち時間とか、無駄な移動時間を回避したいと願うのである。