酒酒楽楽

酒店のオバちゃんが、商工会活動や家族のことなどをマイペースで綴っていきます。

「お」と くっつきの「を」

2013-04-06 20:27:45 | 笑えない話


仁井田本家醸造 特別純米酒「穏」生 バージンロード限定品
このお酒、結婚式シーズンにぴったり


小中学生の頃、母の手伝いをしながらいろいろな話を聞かされた。
養蚕が盛んな時代に、畑で桑の葉を摘みながら。

近江聖人と言われた中江藤樹(幼名 籐太郎)が、母の元へ帰って来た時のこと。
まめが出来た足を引きずりながら峠を下ると、井戸端に母親の姿を見つけた。

喜び勇んで(一目散にという言葉だったような)駆け寄ったのだが、
母親は抱いてもくれないし家の中に入れてもくれない。
泣きながら戻って行く籐太郎の後ろ姿が、今でも私の脳裏に焼き付いている。

「懐かしの故郷や籐太郎は・・・」から始まるのだが、
その続きは忘れてしまった。

母は、尋常高等小学校しか出ていないはず。教科書(修身)のまる暗記だったのか?
母が生きていればもう一度聞いてみたい。

中江藤樹について、こんなサイトを見つけたのでお時間あればどうぞご覧あれ。
古くて新しい中江藤樹


とまあ前置きが長くなった感じがしないわけでもないけれど、
その母から教えてもらった「お」の笑える話。

昔、東京の裕福な家庭でお手伝いさんとして働くことになった田舎娘ハル(仮名)のこと。
ある雨の日(だったかな?)、奥様が外出先から帰宅した。
玄関へお迎えに出て見ると、お召し物がたいそう汚れている。

ハル「奥様のお召し物にお泥がお付いて落としても落ちません」

奥様「ハルや、そんなに『お』をつけるものではありませんよ」

ハル「は、はい、くさまのめしにどろがついてとしてもちません」

と言い直したのだとか。 (´0ノ`*)オーホッホッホ!!


次に最近特に気になっている「を」のこと。

国会の偉い人たちの使うくっつきの「を」
耳を澄ますと、必要以上に多いような

例えば・・・

「お願い申し上げます」
「確認したいと思います」

他にも何をと聞かれると、すぐには出てこないけれど、
やたらと多いような気がするのは私だけ?

業界用語みたいなものかなと思うけどちょっと気になる


<おまけ>
わが家の桜もようやく開花宣言
と言いつつ、写真が撮れなかったので、今朝のえぞつつじをUP


(撮影:2013.4.6)

<追記> 雨後のえぞつつじ

(撮影:2013.4.7)*クリックで拡大します


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あらま (m)
2013-04-08 07:59:48
「確認をしたいと思います」
これは私も使いますけど・・間違いなの?
知らなかった・・・:恥ずかしいわぁ。

私が気になるのはアナウンサーやキャスターが「あっち」「そっから」って。
日常会話ならいいけれど、ねぇ。

おかぁ様からよい話をたくさん聞けて・・
すばらしい方ですね。
またご披露くださいまし。
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言葉 (東京老人)
2013-04-08 10:57:24
日本語は変化しています、
75年生きていますから、戦前とは随分違うのですが、
ご指摘のをとってもいいです(褒めてるんじゃなくて)
こんなに進歩?できる言葉を持って、しあわせです。
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世につれ。。 (オヤジな私)
2013-04-08 14:35:48
東京老人さんもおっしゃてますが、言葉は世につれ変化しますね。
先日も、NHKの若いアナウンサーのレポートで「やばい!」(驚)
昔は、その筋の方々の言葉でした。
スポーツアナの「2連勝」も気になります。連勝でいいのでは?

奥様とハルさんの会話は愉快です。
落語を聞いてるようで笑えました。

桑積みをしながらのお母さんとの想い出。
忘れられない想い出ですね。
中江藤樹をはじめて知りました。
いまの教育界に必要な方だと思います。

カープの”お2連勝”を。もとい 連勝を願ってます(笑)
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おとを (pochiko)
2013-04-09 00:16:48
確かに必要のないものに“お”を付ける事が多いですね。
きっと 私自身も、それが丁寧な言葉だと
気付かずに使っているのではないかと思います。
くっ付きのを…これも難しいですね。
付けた方が良いのか、付けるとかえって分り難くなったりとか
本当に難しいものですね。

私も子供の頃、いろんな話を聞いてました。
ほとんど忘れてしまいましたが
話のはじめに、必ず…“あったとよ~”という言葉だけが残っているのです。
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☆m様 (いっこんま)
2013-04-09 09:38:50
mさん、おはようございます。
mさん、間違いじゃないですよ~。
これは例としてあんまりでしたね。
私は国語が専門ではないのでよく解らないんですけど、
これでいいの?って疑問に思うことを書いてみました。

アナウンサーには正しい日本語をお願いしたいですね~。視聴者のお手本なんですから。

母から聞いた話ですか?
また何か思い出した時にはですね。
ん??もうないかも~。なにせもう30年も前に他界してるし、この話だって50年以上も前に聞いたものなんですよ。
今年、母より1年だけ長生きしたことになるいっこんっまです。
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☆東京老人様 (いっこんま)
2013-04-09 09:40:42
東京老人さん、おはようございます。

とってもいいんですか?
それではそうさせていただきま~す。
言葉も生きているんでしょうね。
だから、変化&進歩してるんですね。
そう思えば、少しだけ気持ちが楽になります。
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☆オヤジな私様 (いっこんま)
2013-04-09 13:56:45
訂正個所がありました。
桑積み→桑の葉を摘みながら、
奉公先→学問所でした。

昔、野口記念館の近辺のお食事処で休んでいた時、観光客が、「トイレの方はどこですか?」って、(驚)
「方」は不要ですよね。

食事中に「メチャクチャ美味しい」とか「これ美味しくない?」とか「やばくない?」など、戸惑うことが多いですね。

落語の小噺みたいです。
母はラジオを聴いていたんでしょうか?
中江藤樹の話は、修身の教科書にあったのでしょう。
今の道徳の教科書にもこのような偉人伝があるのかしら。

私も連勝を願ってます。栗原がイマイチなんですよね。
「イマイチ」うふふっ。
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☆pochiko様 (いっこんま)
2013-04-09 14:02:57
国会中継があった日、その後のニュース、字幕スーパーを読むと、不必要な「を」がカットされてますよ。
そんな時「やっぱり」と思います。

ある人の作った原稿をパソコンで打つ時、疑問に思いながらやってます。なくても良い「を」があるの。
国会中継など真面目に見ている年配の人で、感化されてるなって思います。

「昔々、あったとさ」という意味でしょうか。
岩手の民話は、「昔あったずもな」から始まり「どんど晴れ」で終わるそうです。
「あったとよ~~」にも〆の言葉がありますか?
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こんばんわ (さっちゃん)
2013-04-09 20:01:12
いよいよ桜の開花時期になりましたか~
猪苗代はもう少し時間がかかりそうです。
TVニュースも朝から何回も同じことを流すのでしまいにはチャンネル変えてしまいます。
先日はブログコメントでお気遣い(お)ありがとうございました。
おばあ様のお世話も大変でしょうね。
でもマッサージ券が黙っていても送られてくるなんて頑張らなければー・・・
膝痛早く良くなるといいですね。
私だいぶ良くなりましたよ。遊びに行けそう
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☆さっちゃん様 (いっこんま)
2013-04-09 22:50:24
「遊びに行けそう」って思えるほどなんですね。それは何よりです。
私も先日出かけた時の帰宅途中、コ○リに寄って花の苗を買おうかなと思ったんですよ。
残念ながら未だ苗が売り出されてなく、思っただけで止めましたが、それでもこれは快方に向かった証拠です。
3.11以来2年、そして膝痛が発症して1年半近くになりますが、この間、ガーデニングから目を逸らしていた私です。
お天気の良い日に再挑戦しましょう。

明後日の夜にまたマッサージの予約をしてあるんですよ。これ以上酷くならないよう定期的にやってもらいます。

我が家のソメイヨシノ、咲き始めましたよ。
満開になる頃、青空になるよう祈るばかりです。
猪苗代ももうすぐでしょう。
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