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脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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もやもや病について

2010年03月18日 | 脳梗塞
これまで脳梗塞について順にお話してきました。
今回からもやもや病について説明したいと思います。

まずこの「もやもや病」という名前からどのような病気を連想されますか?
以前、市民公開講座で一般の方にお聞きしたところ、一番多かった答えは「気分がもやもやとする病気」でした。
でもそうではありません。「もやもや病」は脳の血管がつまってくるために、脳梗塞や脳出血を起こす病気なのです。

ではなぜ「もやもや」?
これはこの病気の患者さんの血管を調べるための検査(脳血管撮影)を行ったところ、あたかもたばこの煙のように「もやもや」して見えたことに由来しています。
ちなみにこの名前を付けたのは、当時の東北大学教授の鈴木二郎先生です。
日本で付けられた名前なのです。

では英語では何と呼ばれているのでしょうか?
英語でも、なんと!、「モヤモヤ」と言います。正式には「病」にあたる英語をつけて、「Moyamoya disease」といいます。

まず名前の由来についてお話ししました。
次回からその症状や検査法、そして治療法について説明していきたいと思います。
コメント (1)
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