前節で活躍したユングニッケルは、まだケガが治っておらず、この試合もベンチスタート。今度の対戦相手ボルフスブルクは現在リーグ2位だが、調子が良いという感じでもない。ベルリンに0-5と大敗したくらいだ。
立ち上がりからボルフスブルクに押されるマンシャフト。しかし、流れが次第に傾いてきた。37分、フライスのクロスをフローマーがジャンピングボレーでゴールを狙うも、GKに当たる。こぼれ球をイェレミースが押し込むが、これも得点ならず。
そして、この試合の分岐点となる場面が訪れた。55分、CKからクリアされたボールをイェレミースがロングシュートのような感じでエリアにボールを入れると、フライスがヘッドでボールのコースを変えてゴール左上に先制ゴール。
その後は拮抗したが、86分に混戦からクリズペラが左隅にゴールを決めて大きな追加点。
最後にはフローマーがシュートを左に決めて、今季2点目のゴール。
ドイツ1部リーグ第13節
ボルフスブルク 0-3 マンシャフト
(得点) 55分 セバスティアン・フライス(マンシャフト)
86分 アレクサンダー・クリズペラ(マンシャフト)
90分 ニコ・フローマー(マンシャフト)
(警告) 48分 ダレッサンドロ(ボルフスブルク)
85分 ダニエル・ダム(ボルフスブルク)
【基本情報】 来場者数 34400人
【収入】 勝利ボーナス 3000万
【合計】 3000万
【資本金】 49億8794万7033円
そして、首位のレバークーゼンとの対戦。レバークーゼンは2位グループに勝ち点差4をつけて首位を独走中。連覇へ向けて準備は万全だ。
美里「ヴァントさん、今度の相手レバークーゼンとは4回試合をして全て勝ってますからね。向こうは苦手意識を持っているかもしれませんよ」
美里にもレバークーゼンの強さは分かっていたが、良い所を見て励ましのつもりで言ったのだろう。だが、ヴァントはそうではなかった。
ヴァント「いや、今回に関して言えば、そういうことは関係なくなる・・・」
ヴァントは少し間を置いてから口を開いた。
ヴァント「17歳にして皇帝と呼ばれ、将来のドイツ代表を必ずワールドナショナルカップ優勝に導き、ドイツ黄金時代を作る一人者になるであろうと言われたあの男をもってすれば・・・過去の成績など何の参考にもならない」
美里「そう言えば、聞いたことがあります。レバークーゼンのDFでドイツ最強、いえ、世界最強のリベロではないかと言われている彼ですね」
ヴァント「ああ、フランツ・ベッケンバウアーの再来だとも言われているバウアーだ。おまけに名前も似ている。レバークーゼンが首位を走っているのも、彼がいるからだ。ベッケンバウアーはバイエルンの選手だったが、バウアーの方はレバークーゼンか。まぁ、バイエルン1強時代が止められるということでドイツサッカーは面白くなるだろう。だが、そのままではいけない。いつかは、我々も優勝争いに加わって伝説を作らなければならない。そのためにマンシャフトというクラブ名にしたのだからね」
ヴァントがいう、ドイツ最強で伝説のリベロであったフランツ・ベッケンバウアーの再来とも言われたバウアー。そんな彼を前にして、マンシャフトはゴールを割ることができるのだろうか。