スラマー監督は左サイドハーフにレネ・トレコフではなく、マーク・スタインをスタメンで出場させた。気付いたら能力が同じになっていて、ポリシーは僅かにマーク・スタインの方がフィットしているのだ。若い分、サイドを切り裂くスピードはスタインの方が上だし、スラマー監督はそこに賭けた。そして、FWにはユングニッケルではなく、ニコ・フローマーをスタメンに抜擢。バイエルン戦で決勝ゴールを上げたのは彼だったからだ。そのバイエルンに嫌な印象を与えようという作戦である。フライアーとの連携戦も繋がっているし、そこにも期待したい。
クラウディオ・ピサーロのシュートでバイエルンに先制を許すが、その6分後、フローマーのパスからフライアーが抜け出し、グラウンダーを決めて1-1の同点。だが、前半アディショナルタイムにCKからバラックのヘッドでバイエルンに再びリードを許す。
61分、フローマーにボールが渡るが、すぐに取られてクリアされてしまう。
スラマー(彼には今一つ、気持ちの強さが足りない。ここが替え時か)
67分、ユングニッケルがフローマーと交替で入る。1-2のまま、85分が過ぎ、アディショナルタイムに差し掛かろうとしていた。ヤン・バーデがボールを横に出し、ユングニッケルがシュート。これがゴール右上に決まり、土壇場で2-2の同点に追い付いた。
だが、これで終わりではない。途中出場のトレコフがボールを奪い、フライスにボールが渡った。DFの戻りが遅く、逆転のチャンスを迎えたのだ。もしかしたら、あの時の再現になるかもしれない。フライスがシュートを放つが、これはGKに弾かれる。それでも、こぼれ球をユングニッケルがシュート。
「させるか!」
実況「アリ・カリミ、ユングニッケルのシュートを防いだ。スーパーサブがバイエルンの窮地を救った」
ドイツ1部リーグ第21節
マンシャフト 2-2 バイエルン
(得点) 12分 クラウディオ・ピサーロ(バイエルン)
18分 パウル・フライアー(マンシャフト)
45分 バラック(バイエルン)
89分 ラルス・ユングニッケル(マンシャフト)
逆転のチャンスにゴールならず、これで3試合連続ドロー。
【基本情報】 チケット料金 3200円
来場者数 25000人
【収入】 チケット収入 7008万
施設収入 2625万
【支出】 試合運営費 1250万
【合計】 8383万
【資本金】 49億9451万4166円