開始早々、主将のイェレミースが退場。フライアーを下げて、バッベルを主将で投入。
スラマー「やっぱりサッカーの神様(補正)が簡単には勝たせてくれんか。お前たちに決勝はまだ早いと言っているのかもしれん」
それでも、先にチャンスを作ったのはマンシャフトで、CKで先制のチャンス。ループヘッドでゴールを狙うが、GKがキャッチ。
32分、今度はシュツットガルトがCKを得ると、グラウンダーで押し込まれて先制を許してしまう。1人少ないマンシャフトには大きな1点だ。
しかし、左からトレコフ、フライスと渡り、エリア内に高くボールを入れる。これをマルティン・ベックがボレーで左に決めて1-1の同点に追い付いた。
前半が終わり、バッベルが少し疲れて、最後まで持たないと判断したスラマーは、バッベルを下げてタルナートを右サイドハーフで入れる。主将マークは当然引き継がれた。ベックはボランチのままで、左サイドバックの位置は空いてしまうが、そこはDF3人に賭けるしかないということだろう。
後半も序盤は攻められるがDF陣が奮闘し、時にはチャンスも作っていた。
実況「タルナート選手、シュート。しかし、GKが弾いてクリアします」
アディショナルタイム、タルナートがドリブルからエリア内に入り、スルーパスを出すが、これもGKに抑えられた。
97分、シュツットガルトのFKからエリア内にボールが入り、飛び出していたシェファーはボールを取れずに、こぼれ球を拾ったトマソンが無人のゴールでシュートを決めて、再びシュツットガルトが1点リード。マンシャフトにとっては痛い1点が入る。これは負けたかと思ったが、前半アディショナルタイムにトレコフがエリアへボールを入れると、ユングニッケルが抜け出して押し込み、再び追い付く。
延長後半はタルナートがパスをカットしてボールを出したりと活躍していた。
そして、延長後半アディショナルタイム。なんと、フライスがエリア内で倒されてPK。
これを決めれば勝てるであろうマンシャフト。蹴るのはユングニッケルだ。
「2回戦では1番手でバーに当ててしまったが、ここは必ず決める」
ユングニッケルは左に蹴った。GKも同じ方向に飛んでいる。
「頼む、入ってくれ!」
GKの手は僅かに及ばず、マンシャフトが奇跡の逆転。3-2初めてこの試合でリードした。
しかし、シュツットガルトも最後の攻撃を見せる。右からのクロスをシュトレラーがヘッド。ボールはGKシェファーを通り過ぎて後ろへ。
ヴァント「10人で苦しい中、勝ちを目前にしてPKになるのか」
だが、ボールは枠を逸れて行った。それを見たヴァントは安堵の表情だ。
ドイツプライムカップ準決勝
マンシャフト 3-2 シュツットガルト
(得点) 33分 マテュー・デルピエール(シュツットガルト)
39分 マルティン・ベック(マンシャフト)
97分 トマソン(シュツットガルト)
105分 ラルス・ユングニッケル(マンシャフト)
120分 ラルス・ユングニッケル(マンシャフト)PK
(退場) 3分 イェンス・イェレミース(マンシャフト)
奇跡とも言える逆転勝ちで準決勝も突破。勿論、初の決勝進出だ。
ヴァント「凄い、スラマーマジックとでも言うべきか。彼の適確な指示があったから、あのシュツットガルトに10人でも勝てたんだ。これは、もしかしたら優勝も夢ではないかもしれない」
そして、もう1つの試合は。
実況「何と言うことだ。これで3失点目。ゲルゼンキルヘン相手に手も足も出ません」
ゲルゼンキルヘンが3-0でバイエルンを下して決勝進出。この様子を見ていたヴァントは驚いていた。
ヴァント「確かに今のバイエルンは調子が良くないが、まさかここまでとは」
【基本情報】 チケット料金 4000円
来場者数 25000人
【収入】 チケット収入 1億
勝利ボーナス 2000万
施設収入 2437万5000円
【支出】 試合運営費 1237万5000円
【合計】 1億3200万
【資本金】 50億6479万2166円