【欧州の栄冠の行方】
ヨーロピアンカップ決勝、グレートブリテンvsハイバリーは延長後半開始直後にファン・ペルシーが退場となり、グレートブリテンは数的優位に。しかし、1人少ないハイバリーに攻められ続け、グレートブリテンはチャンスを作れずに凌ぐのが精一杯。120分でも決着が付かず、勝負はPK戦へ。先攻のグレートブリテンは1人目のバッセルがGKジャニングに止められて出鼻をくじかれる。延長から出場のアンディ・ジョンソンは左に決めるものの、ハイバリーは1人目のレオン・ホープ、2人目のキーラン・リチャードソンが共に成功。1-2で3人目のキッカーを迎えることになった。
グレートブリテン3人目はミドルスブラから加入した将来の主将候補モーア。
モーア(ここは外すわけにはいかない)
モーアは右上に決め、ジャニングは手が出ず。
ハイバリー3人目はベラルーシ代表MFフレブ。魔術師の弟子と言われるくらい巧い選手だ。フレブは右下に決めてハイバリーがまた一歩リード。
グレートブリテン4人目は延長から出場のダレン・アンブローズ。スピードのあるドリブルからミドルシュートを放ったり、FKも蹴る。左上に蹴ったボールはジャニングに読まれるも、コースが良くて決まる。
ハイバリーの4人目は土壇場でヘディングを決めたレジェス。
カーソン(ここは決めさせるわけにはいかねぇ)
レジェスは左下に蹴り、カーソンが飛んだ方向とは逆。ここもハイバリーは成功し、グレートブリテンは次に決めるしかなくなった。
グレートブリテンの5人目はGKスコット・カーソン。クラブ序盤の頃にPKを任されていて、リーグ得点も記録している。
カーソン(俺が止められたら終わりだ。だから外せねぇ)
カーソンは左上に決めて優勝に望みをつないだ。喜びを激しく表現するカーソン。だが、ハイバリーの次のキッカーが決めれば準優勝に終わり、不利なことに変わりはない。
ハイバリーの5人目はソル・キャンベルだ。
カーソン(よりによって、と言うか妥当か。最後に強い選手を持ってくるのは)
ボールをセットするキャンベル。
カーソン(だからと言って、ここで止めないと俺たちは負けだ。こうなりゃ賭けだ。飛んだ方向のボールは必ず止める)
キャンベルがボールを蹴る。そして、カーソンも飛んだ。