【ドイツの若き皇帝】
バッセルが復帰し、即スタメン出場する。一方、P.アテネは18歳リベロのバウアーが主将マークをつけて、この試合スタメンで出場。
ロビンソン(あいつは・・・16歳でドイツ代表に招集され、現段階で既に同じドイツ代表でリバプールのマティアスを超えているとも言われているバウアー。『ドイツの皇帝」の異名を持つ奴がスタメンで出るというのか。ウチが獲得したモーアよりも上かもしれん)
モーア(バウアー・・・)
ヨーロピアンカップ2回戦HOME
ドイツの若き皇帝の異名を持つバウアーのスタメンが騒がれたものの、先制したのはグレートブリテンだった。
8分、ケヴィン・デイビスが中央からボールを持ち込む。ゴール前ではバウアーが立ちはだかり、彼の的確な指示によって、P.アテネの選手にシュートコースを全て消されていた。
デイビス「奴がどれほどすごいのか知らんが、それならこうだ」
デイビスが左のスペースにパス。そこには誰もいないと思われたが、抜け出したバッセルが反応し、エリア内までボールを持ち込む。
バウアー「・・・!」
完全ノーマークだったバッセルがシュートを決める。
ロビンソン「凄いと言っても、まだ18歳。事前に研究していてデイビスのシュートに対策は打てたが、バッセル対策はしていなかった。試合に出ていなかったのが幸いしたな」
それでも、P.アテネは黙っていない。20分、ゴール前の猛攻でゴールを脅かすが、グレートブリテン守備がしぶとく防いでクリアしていく。
前半アディショナルタイム、ファニス・ゲカスが右からクロス。これをクリストス・ブルボスにダイビングヘッドで決められて同点とされる。この失点でP.アテネがベスト8進出に近付いた。
後半も立ち上がりからP.アテネが優位に試合を進める。点を取らなければ勝ち進めないグレートブリテンだが、それどころではなく、守るのが精一杯だった。
しかし、ピンチの後にチャンスあり。
81分、ファーガソンが中央でボールを持ち込む。
バウアー(左にいるバッセルにはDFがマークについている。デイビスのシュートコースも消した。彼のミドルは要注意だが、私がシュートコースを消せば大丈夫だ」
ファーガソンはミドルシュートを放つも、グラウンダー状のシュートは完全に枠を外れている。
バウアー(力が入りすぎてのシュートか、彼らしくもない)
が、ケヴィン・デイビスがシュートコースに入ってボールをキープ。
バウアー「しまった、シュートミスと見せかけてのパスだったのか」
デイビスのシュートが左上に決まり、グレートブリテンが再びリード。
それでも、同点に追い付かれればベスト8進出が断たれて油断はできない。最後に攻め込まれるが、モーアがオーバーヘッドでクリアして試合終了のホイッスル。