
5月も終わってしまいますね。今年の5月の連休は原稿に追われて、どこにも行けませんでした。天気は本当に良かったのですが。ところで以下の日本経済新聞の記事を見つけました。
「九州電力は24日、今年のゴールデンウイーク期間中の電力需給状況を発表した。休日で工場などが稼働せず電力需要が落ちた一方、好天に恵まれて太陽光発電の出力が高まったことから、一時太陽光による供給が需要全体の7割を超えた。 太陽光発電所からの供給は今後も増加が見込まれるため、今年度中に出力制限を実施する可能性がある。秋や年末年始の公算が大きい。太陽光発電の比率が最大となったのは4月30日午後1時で73%。770万キロワットの需要に対し、太陽光による出力は565万キロワットとなった。連休で電力需要が落ちた一方、晴天で出力が高かったため。太陽光発電は昼間にかけて出力が高まり、日の沈む夕方にかけ出力が低下する。時間帯による出力の変動が大きいため、九電は火力や揚水による発電を増減させて調整している。今後も太陽光発電所の稼働が増える見込みで、調整しきれなくなった場合は太陽光発電の出力制限を実施する」
太陽光発電だけで、九州の電力需要を7割も充足してしまう上に、場合によっては出力制限する可能性もあるのですから、たいへんなものです。もったいない話です。過剰発電分を蓄電できればよいのですが現在の化学電池では、コストがかかりすぎるのです。私の勤務先では、過剰分の電力で水を電気分解して水素にして、必要なときに燃料電池で使うという研究を進めています。水素自体がひじょうに貯蔵しにくい物質なので、なかなかたいへんです。