博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

地球外生命?

2011年03月09日 | 宇宙開発・天文
 毎日新聞の報道によれば、NASAの科学者が地球に落下した隕石から地球外のものと思われる微生物の化石らしきものを発見したという論文を発表したそうです。

ソースです ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20110308k0000e040024000c.html

 上記の報道を引用すると、NASAマーシャル宇宙飛行センターのリチャード・フーバー氏が、「ジャーナル・オブ・コスモロジー」という雑誌に論文として発表したそうです。フーバー氏は、隕石を詳しく調べた結果、少なくとも2個の微生物の痕跡とみられる化石を発見。地球で付着したものではなく、地球外で生まれた可能性があると主張しているそうです。しかし、AP通信によると、この主張は同氏が07年に宇宙生物学の専門誌に投稿したが掲載されなかった論文と同内容。NASA科学部門の主任科学者であるポール・ハーツ博士は「適切な専門家による徹底的な評価が行われない限り、支持できない」との声明を出したとのことです。
 一度専門誌にリジェクト(掲載拒否)された論文のようです。それを別の雑誌に掲載したということは、上記の「ジャーナル・オブ・コスモロジー」という雑誌の査読がどれくらい厳重か知りたいところです。IOPインパクトファクターで調べてみるとJournal of Cosmology and Astroparticle Physicsという雑誌は出てきますが、「ジャーナル・オブ・コスモロジー」という雑誌は出てきません。多分別の雑誌でしょう。
 そもそも最初に投稿した雑誌には載らなかった訳ですから、少しというかかなり内容に問題のある論文ではないかと思います。
 NASAも火星由来隕石ALH 84001の時よりも相当慎重な態度です。そもそもALH 84001から発見された生物様痕跡が生物とは未だに断定されておらず議論が続いています。
 本当に地球外生命の発見となれば世紀の大発見ですから、NASAの公式の態度は当然のスタンスだとは思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。