博多住吉通信(旧六本松通信)

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地球外生命はどうやって発見されるか

2011年03月10日 | 宇宙開発・天文
(昨日の続き)
 今回の報道の内容が検証され誤りだとはっきりした場合に、では実際の所、地球外生命はどのように科学的に確認されると予測できるでしょうか。
 これはいくつか現実的な可能性が考えられます。
 ①今回の報道やALH 84001のような隕石から生命の痕跡が発見される。
 ②将来の惑星探査機のサンプルリターンで収集した岩石などのサンプルから発見される。
 ③SETIで知的地球外生命の信号をキャッチする。
 
 ③が実現したら素晴らしいですが、そう簡単にはいかないだろうなと思います。①と②も③に劣らずかなりの根気と時間が必要だろうと思います。
 しかし近年の宇宙探査技術の進歩で新しい可能性も見えてきています。系外惑星の大気の観測です。系外惑星とは私達の太陽系外の恒星系に存在する惑星のことで、1992年にパルサーの周囲を回る惑星が最初に発見され(普通の主系列星の惑星の最初の発見は1995年)てから、現在までに数百個見つかっています。
 最近ではスピッツアー赤外線宇宙望遠鏡が系外惑星の大気に水蒸気を発見しています。残念ながらこの系外惑星は表面温度が高すぎて生命は無理そうです。しかし大気成分が分析できるようになったことは重要です。生命の存在の有無を大気成分で見分けることができる可能性があるからです。(続く)

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