博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

到達困難点

2010年12月14日 | 豆知識
 「到達困難点」ってご存知ですか?
 正式には到達不能極(Pole of inaccessibility または PIA)と言うようです。これは陸上で最も海から遠い点、または海上で最も陸から遠い点のことです。Wikiの解説では、あくまで地理的に定められた点であり、物理的には到達できる(到達例がある)ため、日本では到達困難極、到達不能点ともいわれれています。
 今から52年前の今日、すなわち1958年12月14日に南極大陸の到達困難点である、南緯85度50分 東経65度47分の地点(南極点から463km離れた標高 3718m の地点)にソ連の雪上車隊が初の到着に成功しました。雪上車隊のチームは、そこに「到達不能極基地」を設置します。基地には、モスクワの方向を向くレーニンの胸像があるのだそうです。同基地は現在は歴史的建造物として保護されているそうです。面白いことに、1958年をさらに遡った47年前の1911年12月14日にノルウェーの極地探検家アムンゼンのチームが人類初の南極点到達に成功しています。ソ連雪上車隊が意識してその日を(記念日なので)選んだのかどうかは分かりません。アムンゼンはロシア人ではないので関係ないような気もしますが。12月は南半球の真夏になるので自然にその時期になるのかもしれません。

 52年前の今日は、100万年前から200万年前のいずれかに誕生の地アフリカを出た(異論もありますが)人類が遂に地球上の最後の未到着地点に到達した瞬間の日だったのです。1958年は人類が本格的に宇宙開発に乗り出した時期(前年の1957年に初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げ)でもあります。 

 ちなみに日本の到達困難点がどこかご存知ですか?
 長野県佐久市臼田という所です。一番近い海岸からおよそ115km離れています。

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