シェールオイル・ガス開発に、アメリカに次いで熱心に開発を行っている国は隣国の中国です。つい先週の報道で、新疆ウイグル自治区で埋蔵量12億トンのシェールオイルが発見されたそうです(注1)。The Wall Street Journalが2012年に発表した記事によりますと中国のシェールオイル埋蔵量は上の図(注2)に示されるように極めて多いことが分かります。中国は米国に次いで日本への農産物(野菜、大 . . . 本文を読む
日曜日に上の映画「モンスタートラック」(2016年 クリス・ウェッジ監督 アメリカ)を鑑賞しました。映画自体は、少年少女向けSF映画です。少年(といっても高校生ですが)が地下に住む未知のクリーチャーと友情を結ぶという、「E.T.」的な物語です。ところが映画を見ていて、ふっと胸を衝かれる場面が多々ありました。それは映画の舞台がシェールオイルの開発現場だったことです。シェールオイルはオバマ大統領の時 . . . 本文を読む
今日、8月30日は「国際ジンベエザメの日」(注)なのだそうです。ジンベエザメとは世界最大の魚類で全長約20m、体重20t、平均寿命は約70年と海の王と呼ばれています。巨大なサメですが、人間を襲うことはありません。主に微小なプランクトンなどを食べていると思われていましたが、東京大学の研究チームが相当量の海藻や植物などを栄養源にしていることを明らかにしたそうです。ジンベエザメは環境の変化に脆弱で絶滅 . . . 本文を読む
昨日の本ブログで、温暖化が農業生産にもたらす問題をご紹介しましたが、実際には既に問題は発生しています。日本国内でも、農林水産省の調査によりますと、ここ10年程の間で「我が国の一部の農作物で高温障害等の発生が問題化しており、例えば、水稲では白乳化したり粒が細くなる『白未熟粒』が多発し、特に九州地方で深刻化している。また、日本近海の海面水温も上昇しており、主に東シナ海等で捕れる『サワラ』が東北地方の . . . 本文を読む
温暖化がもたらす問題として、最も心配なことの一つは食糧問題です。日本の食料自給率はカロリーベースで約37%と先進国の中では際立って低いことはよく知られています。米以外の主要農産物の内、小麦は約83%を、大豆は約94%、トウモロコシに至っては100%を、主に米国、カナダ、オーストラリアなどから輸入しています。温暖化が進むと米国中西部やオーストラリアの穀倉地帯が深刻な干ばつに見舞われて生産量が激減す . . . 本文を読む