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925 口籠

2012-09-25 08:31:04 | 雑記

 口籠(くつこ、くつご、くちかご)・・・動物が噛み付かないように、又は食べないようにするため付ける籠。

(1)馬の口籠・・・厩舎用具の一つで馬の口に付ける籠のこと。昔は竹製であったが今は金網製。寝藁(ネ

ワラ)を食べたりする異常採食のものに使う。また食いのいいものが定量以上の飼葉(かいば)を食うのを

制限するために使う場合もある。

(2)牛の口籠・・・現在の日本では見られなくなったが、牛に小麦、米などを踏ませて脱穀するとき、脱穀し

たものを食べてしまうのを防ぐため口に付ける籠のこと。

(3)犬の口籠・・・犬の場合、どういうわけか「口輪」と呼ぶことが多い。ナイロン製、プラスチック製などが

ある。噛み癖、鳴き癖などを直すためのしつけ用に使う。また、ストレスによる自虐性行為の治療の一環

として口籠を使う。

 口の語源

飲食物を取り入れる器官ということから「クフトコロ(食処)」の略か、「クヒミチ(食道)」の略と考えられる。

また、ふるくからある「ち」の付く言葉は「霊」を表すことが多いため、「く」は「食」を意味し、「ち」は「霊」を

意味している可能性もある。

 籠の語源

●「籠(こ)もよ、み籠(こ)持ち、堀串(ふくし)もよ、堀串持ち、この丘に菜(な)摘(つ)ます兒(こ)、家聞か

 な、告(の)らさね、そらみつ大和の国は、おしなべてわれこそ居(を)れ、しきなべてわれこそ座(ま)せ、

 われにこそは告らめ、家をも名をも」(万葉集・雄略天皇)

 意味:良い籠(かご)を持って、良い串を持って、この丘で菜(な)を摘むお嬢さん。君の家はどこかな、

 教えてくれないかな。私は大和の国を治めるものです。だから私には教えてくれるしょうね、君の家も

 名前も。

*求婚の歌、名前を言ってくれた場合、結婚を承諾したことになる。

*籠(かご)を「こ」と言っている。

●籠の語源

かごとは、竹、蔓、木の小枝、針金などを編んで作った入れ物。語源は定かではないが、上代に「こ」と

呼ばれていたことを考えれば、「か」に由来する言葉との合成語である可能性がある。即ち「」は

意とも堅の意ともいわれ、「こ」を形容的に冠している。あるいはまた、構籠(かきご)や囲むの略義であ

ろうとする説もある。

 蛇篭(じゃかご

じゃかごは古来、を主な材料として円筒形の筒を編み、内部に石材等を詰め込み河川工事などに

利用したことに始まる。竹は屈とう性(屈してたわむ性質)に富み、豊富で入手が容易であったことから

じゃかごの材料として最も多く使用された。紀元前の中国では堤防工事にじゃかごが利用されていた

ことから、その起源は今から2千年以上前と考えられる。じゃかごがわが国に伝来したのは西暦5~7

世紀ごろ(古墳時代~飛鳥時代)と考えられている。比較的広く使われるようになったのは安土桃山時

代以降のことであり、大名が自己領土の保全と開発、領土拡張のため治水工事が行われるようになっ

たことによる。その後、徳川幕府によって全国統一がなされ、河川改修、災害復旧工事が盛んに行わ

れるようになり大量のじゃかごが使用された。

それから長い年月を経て今日まで引き継がれるなかで、じゃかごの材料・製法・構造は徐々に発展し

てきた。1908年に材料として亜鉛めっき鉄線を使用することに成功し、1911年にはじゃかご製造

機が実用化され、機械生産が可能になった。そして昭和の時代に入り、戦後の荒廃地に毎年のよう

に襲った大水害にも、じゃかごは重要な土木資材として使用され、当時の建設省は1953年にじゃか

ごの基準を制定、更にその翌年には通産省が日本工業規格JIS A 5513亜鉛めっき鉄線製じゃかご

を制定し、これまで以上に品質の確保が重視されるようになった。

じゃかごは、蛇の形に似た石かごからその呼び名が由来するように、本来の形は円筒形のものだが、

今日のJIS A 5513じゃかごにおいては、円筒形じゃかご・角形じゃかごなどの製品が、いくつかの材

料とともに規格化され、現在、各種の工法に合わせた多様なじゃかごが使用されている。 

 その他

(1)ほんとうは恐い漢字「棄」 音:「キ」 訓:す・てる

字源{棄」・上部が「子」の逆字 ・下部が「両手と篭」を表し「生まれた赤子を捨てる」が字源

★古代、初めて生まれた子は、篭(かご)にいれて捨てたり、水に浮かべてみて、育てるかどうかを決

める風習があったらしい。

(2)「かごめかごめ」の歌詞に込められた意味

かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやーる よあけのばんに つるとかめがすべった

うしろのしょうめんだーれー

●水子の霊説・・・女郎さんが流産したときに、その供養のために唄った歌だとか。「かごめ」とは「籠女」

、妊娠している女性である。「かごのなかのとりは いついつでやーる」は「お腹の中の赤ちゃんがいつ

出てくるのだろう」ということ。「よあけのばんに」とは、夜明けなのに晩、つまり「この世でない世界」とい

うこと。「つるとかめがすべった」とは、おめでたいこと(その象徴として鶴と亀)が滑った、つまり「流産

した」ということ。「うしろのしょうめんだーれー」とは「後ろに水子の霊がいるよ」ということ。

 

 

 


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