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新河岸小研究会参観記…その2

2006年02月08日 | 雑記帳
スピードの要求は、身体化へ真っ直ぐに向けられている

6月の感想記のキーワードは
「スピード・バリエーション・イメージ」であったが、
この「スピード」に関してふと疑問が生じた瞬間があった。

それは「やまなし」の会話等を順番に読んでいく場面であった。
「ふだんからスピードを要求していくと、
表現しようとするときどうしても速くなり、
音読の工夫が足りなくなるのでは?」という問いである。
しかし、子どもたちの滑舌のいい言い回しを繰り返し聞いていると
杉渕氏の意図がわかるような気がした。

じっくりと考えて表現してみようと、
様々な要素を検討することに時間を割くより、
多量の多様の活動をさせて
「身体に沁みこませていく」ことが強調されているのだ。

「工夫をしよう」といったテーマで話し合ったり、
思考させたりする活動は、一見華やかではあるが
果たして全員の子どもの力を高めているのか、
自分自身の実践を振り返っても疑問が残る。
杉渕氏はそういった迷い?にとらわれることなく
実践を進めていると確信した。

6月の授業公開を見て考えた「量から質への変化」ということは、
長いスパンで考えられていて、揺るぎなく実行されている
…その強さに改めて脱帽した。

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