すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

驚きの唯一の国

2016年08月24日 | 読書
Volume15~外国人スペシャル1

 「(女子高生のスマホの装飾について)手間暇をかけてあんな風に飾り立てるのは、世界を見回しても日本の若い女性ぐらいです。でも、あれは若者独自の文化なのではなく、精神の水脈から無意識に噴き出してきた日本文化の源流なのです」


 写真家エバレット・ブラウン氏(アメリカ)の言葉。
 縄文土器の文様の美しさに魅せられ、それがもともとの日本人に備わる匠の気質からくると論じている。
 それは、意識されないかもしれないが、「温泉と同じで掘れば湧いて」くるのだという。
 女子高生のスマホ装飾も例外でないとしている。ただ、驚いた。



 「愛好する専門分野をとことん突き詰める日本人が多数存在します。日本は、自分の趣味で生活費を稼ぐことができ、かつ尊敬される唯一の国といっても過言ではないでしょう」
 

 社会学者アンジェロ・イン氏(ブラジル)の言葉。
 温泉宿を愛して訪れると、日本人の「温泉入浴に対する姿勢」に驚くという。
 細かい泉質表などや、施設に見える細かい気配り。それを例に様々な分野にオタク的な探究心が根付いていると結論づけている。
 「唯一の国」が抱えている現実には、強みも弱みもあるのだろう。