経営理念の大事さについては、常々、訴えてきましたが、経営理念を活かして、脱下請けを成し遂げ、元請として、自社製品・サービスを提供することで、大きく変貌を遂げた企業があります。
この企業は、先代が創業し、大手メーカーの下請け専門として、サンプル品を作ることを業としてきました。
しかしながら、非常に厳しいしい取り条件で、年々、利益が削られていき、このま行くと、何のために会社をやっているのかわからなくなってしまう状況に追い込まれるところまできてしまいました。
そのような時、現社長が、自分たちの存在意義を問い始め、それを実現するためには、このままではいけない、自分たちのあるべき姿のために、新しいことをはじめていこうという思いの元、大手メーカーとの決別を図っていきました。
その結果、今では、売上・利益、従業員も2倍以上に増え、以前とは違った、自信に満ち溢れた表情で事業を行っています。
では、なぜ、このようなことができたのでしょうか?
もちろん、技術力がありました。
でも、真因は、経営理念を明確にし、それを活かすためにはどのようなしくみをつくるべきかを考え、それを実行していったところにあります。
まさに、経営理念を活かした事業転換です。
言い方を変えると、しっかりとした経営理念を持ち、それを自社内に明確にし、それを全社員で共有することが、成功の秘訣です。