茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

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「知恵の経営」コラム(NO.7)

2017年10月01日 | ブログ
こんちは。
今回は、みなさんの会社で提供している商品・サービスの特徴を眺めることによって、「知恵」を見つけ出す手法についてお話しをします。

まず、提供している商品・サービスを、「売上高」と「特異性」の2つの軸で、4つに分類をしてみましょう。
「売上高」とは、「社内において、相対的に売上高が大きいか小さいか」という意味で、「特異性」とは、「商品・サービスが、どれくらい他社と違いがあるか」という意味です。

まず、「①売上高が高く、特異性が強い」部分に属する商品・サービスの「強み」を見つけ出していきましょう。

みなさんへ質問ですが、「①の部分は、なぜ、売上が上がっているのでしょうか?」その原因を推測してみましょう。

これは、比較的簡単ですね。
そうです、「特異性(他社のと違い)が強いからだ。」と推測できます。
ということは、特異性(他社との違い)が、その商品の「強み」と言い換えることができますね。

でも、ここで掘り下げることやめてしまってはダメなんです。
例えば、「強みは、精密加工技術!」で止めないでくださいね。

さらに、「その特異性(他社との違い)をどうやって生み出したのか?どうやって使っているのか?」を探り出さないといけません。

例えば、「精密加工技術」が強みだと言っても、その技術をうまく製品化していくアイデアや販路といったネットワークがなければ、売上が上がりませんね。
また、原材料の安定確保ができるといった仕入先とのネットワークが他社との違いを生み出す原因となっている場合がありますね。
さらに、販売先や仕入先とのネットワークは自然発生的に生まれたものではなく、日々行われている、販売先や仕入先との良好な関係づくりの賜物ですね。
ここで出てきた「アイデア・販路・ネットワーク・日々の良好な関係づくり」、これらも、①の商品やサービスを支えている大事な「強み」です。

このように、「強み」とその背景までしっかりととらえることが大事です。