ある研修講師での出来事です。「問題とは、現状とあるべき姿の差(ギャップ)です。」という前提を踏まえて、受講生にグループワークをしてもらいました。非常に優秀な受講生の集まりでしたので、とてもスムーズに問題を導き出していました。
しかしながら、あえて、「みなさんのあるべき姿はその程度ですか?」という言葉を投げかけさせていただきました。
現状とあるべき姿の差(ギャップ)が問題のため、あるべき姿の設定で、問題のレベルが変わってしまうのです。
そのため、あるべき姿の設定の仕方によっては、問題を解決した結果、単に「定常」に戻ってしまうことにもなりかねません。
企画的問題を解決していくためにも、理想のあるべき姿を設定することから始めることが大切です。