大前提 として 正しくリリースが出来ないと (右腕の解放が出来ないと)  労力よりも ボールは飛びませんし  当然、安定性も欠きます。
そのリリースが正しくならないのは スイングの正しい意味での『タメ』を理解していないから というのが大きな原因だと思います。
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正しくない、誤ったリリース とは 動作 で言うと ダウンスイングで 右腕が寝てしまい 👉右ひじがからだに刺さるような (意図的にヘッドを、そしてグリップをからだの回転より遅らせ  それを右腕、特に手首のスナップによって解放する) ロフトが開き、フェースが右を向き そこからのリリースになりますので スイング軌道上をキャスト、グリップをからだから離していくように 右腕を伸ばしていくコト を指します。
その結果、フェースの向きも急激な変化、 ロフトも急激な変化 をして ミスの原因にもなります。 そのリリース、右腕が潜る、右ひじがからだに刺さる、右腕が寝る これは別な表現にすると 「突っ込む」「右サイドが下がる/潜る」です。 そして その分、体も開くのですから 飛ばない原因にも、スライスの原因にも、引っかけの原因にも トップ、ダフリの原因にも、シャンクの原因にも、 そして 腰や首、肘などを痛める原因にもなります。 良いことはほぼナニヒトツありません。
仮に痛みに鈍感で 脳筋のヘッドスピードが出せたとしても その出せたヘッドスピード程は飛ばず、 正しくリリースできる ヘッドスピード 5ms低い人に楽々負けます。 そして 加齢とともに、痛みを感じるようになり 自分の体も思うような動作速度にならなくなると 急激に距離が落ちますが、かつて 飛んでいた記憶が、プライドが 自分を苦しめることになります。
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そして 今回の題材の「スイングのタメ」ですが、 これも 困ったことに・・・ですが、 間違ったリリースをする人の経験則が広まっているため 非常に 困った形で認知されて しまっています。
『駄目なリリース』を前提に 『スイングのタメ』が語られているのです。 特にドライバーに苦しんでいる人は この二つが結びついて理解できると かなり光が差します。 健康のためのゴルフであれば それで十分だとも思います。 まあ 人間は誰しも欲深ですから…そうは行かない かもですけれど…。
スイングのタメ は グリップを遅らせるコト でも ヘッドを遅らせるコト でもありません。 その『間違ったタメ』は問題を先送りし、問題を更に難しく します。 そういう曲芸のような難しいことを好んで行う人はお好きにどうぞ ですが 一般的なゴルファー...平均年齢60歳オーバー 向けではありません。
右腕を寝かして キャスティング するようなリリース インパクト付近でヘッドを返すようなリリース になるのは その「タメ」のせいで 正しくリリースする為の「時間」と「空間」を失っているから です。
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✋一般的な ヘッド、もしくはグリップを一旦遅らせる ような  間違ったタメは その後の「時間」も「空間」も 遅らせた分  正しくリリースする時間も空間の不可能なほどの  より少ない、より短時間なモノになってしまいます。  動作をする時間と空間が足らなくなるが故 の  間違ったリリース、はっきり言えば  全く要らない ヘッドターン、フェースローテーションをする羽目  になるのです