【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です 後編

2019年05月11日 23時24分34秒 | ゴルフ



ゴルフクラブの長年の進化
「やさしさ」の追求というのは
…主にヘッドの話しですが…
ヘッドの大型、つまり重量化 です。

ヘッドが大きくなれば慣性モーメントが高くなります。
同じ重さであっても、重心距離の長い大型ヘッドは
重さの効果が増したのと同じです。
重心が深いヘッドも同じコトが言えます。
アイアンのキャビティ効果も 全く同じこと です。



✋大型化する
✋キャビティになる
✋重心距離が長くなる
✋重心が深くなる
 とは 重量の効果が高くなる と言う意味で
それは 慣性モーメントの増大化 というコトです。



☛慣性モーメントとは
 ◎その運動の速度や方向を持続するチカラ
 ◎その運動中の姿勢を安定させやすいチカラ
 ◎ボールに対するエネルギーの伝達効力の高さ
などが 平たく言えばミスに寛容なチカラです。

数値とともに増えるので
『やさしい』クラブの代名詞 なのです。



ところが ヘッドの慣性モーメント とスイングの関係は
打ち手が自由気ままに動かしたくても
その数値が高くなると 動かしにくくなりますから
ヘッドを振りたい、シャフトを振りたい
「ヘッド」スピードを最優先させたい人にとっては
やさしいクラブとは言えないのです。

そこを理解していないと クラブの買い替えは失敗します。



例えば、
 マレット型のパター
マレット形状にする理由は
重心が深くなり、フォローが出しやすくなります。

慣性モーメントが高くなりますから
重量効果が増して、同じ速度のストロークであっても
 ボールをより遠くに打てるようになり
 飛ばせるようになる
というのが「やさしさ」の意味なのですが、
現在、主流のショルダーストロークで打つ人にとっては
重心が深く、フォローが出易いが逆に災いして
煽り打ち、上り傾向時でのインパクトによりなり易いので
ボールがより飛ばなくなったり
フェースに乗らず、ボールがこぼれてしまうので
初っ端からラインに乗らなくなります。


また、マレットタイプのパターは
フェースバランスを採用しているものが多く、
シャフトのベント(曲がり)が入っているので
通常のモノに比べて、相当硬いです。
見た目にはヘッドは大きいのに、
重量は変わらないばかりか
シャフトが硬いので ヘッド重量が軽く感じます。

ボールが伸びない、ボールが飛ばない こともあり
同じ距離を打つのに
 速いストローク、大きなストロークをする必要が増し、
当然 ラインにも乗りにくいですし、距離も合わせにくく、
微妙な距離感など殆ど出せなくなってしまいます。

本来 パッティングなど
人間の感覚、距離感、本能、勘などを最優先にさせるべきなのに
上手く行かないパッティングを
機械のようなストローク練習で向上させようとしますから、
かなりの人が いずれイップスに足を踏み入れるでしょう。


まあ これはクラブの組み合わせとは
ちょっと違った話ですが、
ショットというのは クラブと打ち手の合わせ技
によって生まれてきます。

そして どんな謳い文句であったとしても、
クラブは無機質で、打ち手には合わせてくれませんから
打ち手が変化しなくてはいけないですし、
どのクラブであっても、
必ず 大なり小なり 打ち手の方がなにがしかの工夫や
変化を生み出して そのクラブを使えるようにするのです。

ですので、『今』も大切かも知れませんが、
自分の未来を出来るだけ 自分の思い描く方向に
導いてくれるクラブを選びたいものです。




その上で クラブセット となれば
そのバッグの中に混載されている『セット』が
同じように使える ある一定の流れ
ある一定の共通性も持っていないモノは
ゴルフクラブ『セット』とは呼べず、
それはただの
 ゴルフボールを打つモノの寄せ集め
(ゴルフショット互助会)
に過ぎません。


とは言ってみるものの、
大手メーカーの 同じ銘柄、同じ機種のモノが
セットの流れになっていない などと
思っている人はいませんものね… (;´д`)トホホです…



同じ銘柄の、同じ機種のアイアン『セット』であっても
シャフトの硬さに統一感はありません。
スナップショット 2 (2016-07-03 0-22)

今のご時世、安い価格以外、買い替えの魅力はありませんから、
大量の工業生産品を
 何のセッティングもせずただ組付けたモノしか、
如何に製造コストを抑えたモノ、
組付けコストを抑えたモノ、しか買って貰えませんから
やむを得ず と言うほかないですね (;´д`)トホホ

シャフトの硬さが流れていないと
番手ごとのライ角度の流れは意味を無くします。
半インチごとに0.5度とか、1度数値で言うと
アップライトになっていく訳ですが、
それは セットが統一した硬さ である時「のみ」
有効なモノです。

自分のアイアンをソールが見えるように
机やいすなどに一列に並べた時、
ソールの傷が 他と違う箇所に集まっているモノ は
ライ角度そのものが合っていないか
シャフトの硬さがそれでか異質なモノ
 の可能性が非常に高いです。
特に後者はほぼどのセットでも のパターンです。

番手の中でも
練習場で頻繁に使う物を除いて、
ある番手だけが 右手の親指の当たる部分摩耗している
なんて言うのは、その番手だけが
流れの硬さから「はみだしている」証です。

クラブセッティングを考える時、
まず お使いのクラブの
 フェースの打痕
 ソールの傷の場所
 グリップの傷み具合
それを見れば だいたい答えが出ますから
一度 観察してみてくださいませ。
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ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です 中編

2019年05月11日 20時22分59秒 | ゴルフ




同じメーカーの、同じ機種を、同時に揃えたから
と言って、セッティングが流れ になっているとは限りません。
その場合であっても、
 9割がた ミスを誘発する要因は潜んでいます。

お客様の持ち込みのクラブを
長年見てきました。
数千セットは見たのではないでしょうか?

ある程度データを取って
そのデータと フェース面のボール跡、傷、
ソールの傷、グリップの傷み具合などを照らし合わせます。

スイングやショットを見る前に
おおよそ どのクラブが苦手、もしくは上手く行き難い か
どのクラブはよく使っているか、使っていないか、
ショット全般に置いての悩みも見当がつきます。


ものすごく硬いシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
セットの中に
❶シャフトの柔らかい
❷ヘッドが重い/重く感じる
❸ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
❹ロフトの寝ているモノ
そう言うものが入っていると
 あまり得意な番手ではないようです。

逆に柔らかめなシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
❶シャフトの硬い
❷ヘッドが軽い/軽く感じる
❸ヘッドが小さい、ディープ形状、重心距離が短い
❹ロフトの立っているモノ

市販のゴルフクラブの傾向としては
 総じて…ですが、同じ機種であっても
ドライバーよりもフェアウェイウッドの方が
ヘッドが軽め・シャフトが硬め が多く、
硬いシャフトの好きな人にとっては
 そのウッド系の中では ドライバーが苦手になります。

✋そのパターンだと その傾向の方は
 フェアウェイウッドよりもユーティリティを好みます。

✋同じ機種の同じ銘柄のアイアンセットであっても
 シャフトのセッティングにはかなりばらつきがあり、
 シャフトの硬さが玉石混交、
 数種類の硬さが混在するセットが殆どです。
 その傾向は
 均一なモノを作りにくい軽量スチールが強くなります。



硬めのシャフトを好んで使う人は
現在の一般的なゴルフクラブセットの組みあわせ

 デカヘッドのドライバー/グラファイトシャフト
 小振りな軟鉄のアイアン/スチールシャフト

というこの奇妙奇天烈なセットと呼べない
組み合わせでは
 スピードで解決できる 中距離系のクラブは得意 ですが
✊ヘッドが大きく、シャフトがアイアンに比べ
 極端に柔らかいドライバーはなかなか上手く行きません。
✊困ったことに 硬いシャフトを好み方は
 スピードで解決する傾向は強いので
 スピードで解決できない ロフトの寝たウエッジなどを
 不得手としているケースが多く、
 スコアの伸びの歩留まりはかなり早いです。

本来、スチールシャフト、特に軽量スチールは
番手が下になるほど 硬めになって行きます。
5番アイアンに比べると ウエッジが
1フレックス硬めの「同じ銘柄・同じ硬さ表示」
のセットと呼ぶもの、が標準品です。
ですので、硬いシャフトが好きな人にとって
好都合の筈なのですが、ウエッヂは万事が万事
スピードで解決できません。
煽り傾向も非常に強いので、
ウエッヂがロフト通りには距離が出ず、
番手の流れの中で
 ロフトが寝てくると どんどん距離差が広がります。



ヘッドが軽く、シャフトの硬いクラブの特徴は
(使う人の特徴…ですね)
インパクト付近で クラブだけが動いていることです。
(ショットの、インパクトの慣性モーメントが低い)

ですので ラフやバンカー、ベアグランドなど
ヘッドにボール以外の負荷がかかるショットに弱くなり
それをさらにスピードで解決しようとして
動作が速くなったり、大きくなったり してミスるのです。

また 硬いシャフトを好み人の場合、
ヘッドスピードを上げても 高さが増す、スピンが増える、
余りにもロフトを寝かして煽っていると
逆にボールが低く、緩く、遅くなったりもするので
ヘッドスピードと距離の関係が確立できないため、
 グリーンに近づくほど苦労したりします。

と同時に シャフトは硬いの(ドライバーと比べ)に
 そのヘッドの形状が苦手なので
 フェアウェイウッドを嫌う人が多いですね。
バックにはユーティリティの花が咲いています^^



全体的に 練習量・練習頻度でゴルフを良くするので
ある年齢になると体が痛み始め、
その練習量と頻度に比例して、ゴルフの向上が止まります。

その時になって クラブに頼ろうとしても
兎も角 速くクラブを動かしてしまいたい人には
ゴルフクラブの、クラブヘッドのお助け機能は
邪魔のモノになるだけですから、
買い替えても、結局、同じ毛色のモノになるだけです。
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ミスショット原因はクラブ「セッティング」です

2019年05月11日 17時19分32秒 | ゴルフ





アマチュアゴルファーの殆ど。。。
ほぼ全員と言って良い人が気付いていません、
知りません。

確かに ゴルフにおいて、現場で
精神的な理由や状態、スイングの問題、
アドレスの問題等 ミスを誘発する原因はあります。

しかし、結構な頻度(かなり高いと思います)で
ゴルフクラブ…
ゴルフクラブ単品ではなく、
クラブのセッティング、組み合わせの悪さによって
ミスが起こっているのです。


練習場と違い、
ゴルフコースでは OB等の打ち直しを除き、
同じクラブを二回連続で使うことはありません。

自分のプラン通りにいかないのが、
ゴルフの辛いところでもあり、楽しいところでもありますが、
使うクラブも予定通りにいかず
アトランダムと呼んでいい位の使う順序です。


練習場でこういう体験をしていませんか?
アイアンやウエッヂなどを練習し、
ドライバーやフェアウェイウッドに持ち替えると
上手く当たるようになるまで 2~3球から数球掛かる。
そして、今度はドライバーの練習が終わり、
アイアンなどに持ち替えると
やはり 似たような『始まり』。

コースでは 持ち替えたその『一球目』が勝負です。

クラブの毛色、特色が異なると
当然 それはスイングにも影響しますし、
タイミングなどにも影響します。

例えば、
ヘッドの重さが異なる、
もしくは ヘッドの重さがより異なって感じる
ゴルフクラブ2本を交互に打ったらどうなるでしょう。



軽い、もしくは軽く感じるクラブを打った後で
重い、もしくは重く感じるクラブを打てば
ダフリやすくなったり、右に出易くなったりします。

その逆に順序では
トップし易くなったり、引っ掛け易くなります。

良いショットが出た次は特にそうです。
軽く感じる方のクラブで良いショットが出て、
次に重く感じるクラブを打つ場合、
人間ですから 当然良いショットは繰り返したい、
今のショット、今のスイング、今の動作を繰り返したい。
ところが 重く感じるクラブを
それと同じようには扱えません。
タイミングも異なるでしょうし、
重く感じることによって人間の反応、動作も変わります。


軽い・軽く感じるクラブとは
❶実際にヘッドが軽い
❷シャフトが硬め
❸ヘッドが小振り、ディープ形状、重心距離が短い
❹ライ角度がアップライトめ

重い・重く感じるクラブとは
①実際にヘッドが重い
②シャフトが柔らかめ
③ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
④ライ角度がフラットめ


理想論ではありますが、
ゴルフクラブとゴルフスイングの関係は
出来るだけ同じ動作、同じタイミング、同じ感じで使った時、
その番手の距離に分かれる。
クラブによって タイミングを変えたり、
ボールの置き位置やアドレスなどを変えれば
それだけ複雑になり、ミスの可能性はあがります。

この番手だからこう振る …というのは
繰り返し それを打ち続けられる、
ミスをしても、やり直しの効く、
練習場の理論です。

ミスが出るのは仕方がないにしても
その確率が事前に高いセッティングで
コースに出てしまう例があまりに多すぎます。
ほとんど全員でしょう。


同じメーカーの同じ機種を
端から端までいっぺんに買ったから
と言って その問題は解消されません。
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