【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

トーナメントの舞台裏

2019年04月15日 21時39分49秒 | ゴルフ




トーナメント会場にいた頃、
プロの選手たちはアマチュア並み.
いや それ以下のミーハー加減…
あきれるほど見たり聴いたり体験して来ました

トーナメントカーの中の作業は
シャフト交換・ヘッド交換・新規のクラブ
契約プロは何でも無料。なんでも頼めます。
契約以外のプロでも概ね無料

どんな風にリクエストするか
もしくは どんな風に伝えるか
で 各選手のクラブ観・スイング観が見えてきます。






ジャンボより 30ヤード飛ばない選手が
ジャンボと同じロフト、同じシャフトを使う
  …それじゃあ勝てないよな って


口が裂けても 言えませんでしたよ。

これも当時、公然の秘密…でしたけど
ジャンボだけが 桁違いのヘッド重量のクラブを使うんです。
45インチで210gとか…
他の選手は 195gがせいぜい…。
しかも、ジャンボは重心距離の長い
重量効果の多いヘッドを好みます。
こういうのが差になって出てきますよね…。




抜けが悪いから バンス落してくれ とか


スピンが効かないから 溝入れ直してくれ とか


タダ ですから ありとあらゆる噂話は実験するんです。


都市伝説の宝庫 ですからトーナメント会場は。


よくあるパターンですけれど
若手系の選手の多くは小振りなヘッドを選びます。
操作性が良いからだ と言いますが、
本当はそうじゃないんです。
重心距離の長いものの方が良いのは知っているのに
扱いきれないんです。
こざかしく振るから…。
結局 その振り方が 重圧のかかった場面で
あだになるんです。出来るわけありませんから。

こざかしい振り方は よりクラブに近いところを動かします。
パターもそうですが、緊張感が高まって
体が上手く動かなくなると 細かい動き
小さな動きってとてもし難くて
大きな部位を動かすスイングでないと
いつも通りには行かないんですよ。



硬いシャフトが好き 


 …硬いシャフトに憧れの強い日本のプロ。

知られていませんが、現役バリバリの頃でも
あのジャックニクラウスはダイナミックゴールドのR400です
多少、逆番手ずらしをして硬めに使っていたといってもR400

アマチュアでも少なくないですが、
シャフトの硬さは『その』シャフトの硬さです。
他のシャフトとの比較ではないので
打ってみないと分かりませんし、
そのシャフトの持っている特性も硬さに加味されていますから
今まで使っていたシャフトの硬さ表記の比較は
役に立たない、意味がないんです。
ホントーはね。

欧米の選手は シャフトの硬さに対する先入観とか
ロフトの対する先入観とか殆どありません。

平気で 10.5度のRとか使っちゃいます。



その上に 欧米の選手よりも 軽いヘッドを好みます。

総体的に 欧米の選手はあまり長尺を好みません。
日本の選手が軒並み 45インチだった頃
欧米の選手は 44インチ
ヨーロッパの選手の中にはそれよりも短いケースも…。

理解されていませんが、
あるシャフトの 例えば Sシャフトがあった時、
それを 205gの44インチで使うのと
195gの45インチで使うのでは
長尺で使う方がシャフトは硬くなります。
要するに パワーが無い筈の、体格に劣る筈の日本の選手の方が
欧米の選手よりも硬いシャフトを軽いヘッドで
打っていた という事です。
……おそらく…ですが 今もその風潮は残っているでしょう。


シャフトを寝かさない事を第一優先事項に考える欧米のプロ


インサイドから入れることにこだわる日本のプロ

スイングの軌道ばかりにこだわる傾向が非常に強いですね…。




日本のプロは 大概 軽ーくダフルショットを好みます。

沈んだボールを ボールだけつかまえる技術

ボールの上っ面をさらっていく技術は日本には皆無です。
今のスイング論ではまず無理です。



それって アイアンショットの基本の「き」の字ですが


それが 欧米選手に比べると 雲泥の差 です。

ですので 整備の悪い生えっぱなし芝の欧米のコースに行くと
より上手く行かないんです。
ドライバーの差ではなく アプローチやアイアンのショットの差
があまりに違うんです。

だから アプローチを改善しようとして
スイングの迷路にはまって
日本の選手は帰ってくるんですよ。
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パッティングストローク【ショート症候群】

2019年04月15日 20時35分58秒 | ゴルフ
パッティングの「ショート症候群」
全国各地に蔓延中のようです。

その症状は
 ショルダーストローク論 と
 マレットパター の浸透により
加速度的に早まり、深まっているように思えます。



ヘッド重量 470g超の
弊社のL型ブリストルパターを持ったことの
ある人には分かると思いますが、
(思いっきり宣伝してます!)
市販のパターは(平均して320g位でしょうか)
 まるでヘッドが付いていない
と思えるほど軽く、
まあ これでは 届かないのも納得でしょう。

そして それだけでなく
症状が重く、深まるような理論と呼べない説が
横行しており、アマチュアを苦しめてします。


パッティングストロークの場合、
あたり前なのですが、その距離をボールが移動するのは
飛び ではなく、地面を転がります。
ですので 浮遊するボールと比べると
逆の回転「オーバースピン」~順回転で進みます。
(なぜ 逆回転をバックスピン・順回転をオーバースピンと
 呼ぶのか、訳すのかいまだ持って不明です)

正しい意味での良い転がり とは
その距離を進むのに 少ない回転数 の方が
✋摩擦も少なく
✋芝目の影響も受けにくく
✋少ないエネルギーで打つコトが可能 です。

例えば ボールの外周を約15㌢とすると
1m50 ボールが移動するのに
5回転なのか、10回転なのか、20回転なのか、
と言えば 5回転しかしないのに
 その距離を移動するのが理想です。

10回転、20回転させれば
摩擦抵抗~ブレーキも掛かり易く
芝目の影響も数倍受けることになり
強い力、速いヘッドスピードで打つ必要が出ます。

オーバーな参考例ですが、
砂の上、芝の上、氷の上をボールが転がる時
どれが 良い転がりと言うでしょうか?
同じ力で打った時に 届く距離が大きく異なります。
回転とは摩擦ですから、同じ考えなのです。

元々 必要以上に軽いヘッドのパターで
打っているのですから、
より強く、より速く打たなくてはならないオーバースピン絶対論は
症状を加速度的に悪くさせます。



次に ショルダーストローク です。

パッティングだけに限りませんが、
良いスコアで回りたければ
ゴルフショットは「距離」を最優先に考えた方がよいです。

世界のトッププロが優勝争いをしていても
1mの距離のパットがカップの入る確率は5割前後です。
予選当落選 の状況であれば、当然 それ以下 です。
我々アマチュアは 当然当然 それ以下以下! です。
ですので ショットもそうですが、
パッティングはトータルで無駄なストロークを打たない
つまり 打とうとしている距離を打つコトが最優先事項で
それがトータルストロークを減らしていきます。

真っ直ぐ打つ なんていうのは
 言ってしまえば どうでもよいコト なのです。
だいたいの方向に
 打ちたい距離、打たなければいけない距離を打っていれば
無駄なストロークはどんどん減って行きます。

ショルダーストロークは
 真っ直ぐ打たせることを最優先にしたものです。



しかし ヘッドの上下の移動、上下変化
そして ロフトやヘッド軌道の変化が大きいので
結局は真っ直ぐ打てないのですが…。

言ってしまえば 打つ人本人に
「真っ直ぐヘッドが動いていているか、どうか」
だけを問う、
見た目のための見た目だけのストローク法です。

そして そのストロークは
前傾を深くし、首の付け根辺りを軸としますので
ある距離以上を打とうとすると
体が右に傾き、ヘッドの最下点が右にズレます・・・
つまり パターでも煽り打ち、しゃくり打ち になるので
多くの場合 パターの歯が入るトップになります。

ですので プロのパッティングをテレビやネットで
見ていても 歯がボールに当たる硬質な濁音が
インパクトになっています。

パッティングのトップは
通常のストロークの
 十倍以上のスピンが入ってしまうので
ボールは急激にブレーキがかかりますから
ボールがお辞儀するように止まってしまいます。


そして 極めつけは マレット型のパター です。

マレットの特徴は 重心が深いので
ヘッドが飛球線・進行方向 前に出易いコトです。

つまり ショルダーストロークで 煽り打ちになりがちな
その打撃を加速させることになります。

①軽いヘッド
②オーバースピンをもっとかけろ
③ショルダーストロークで煽り打ち
④マレット型パターでさらに煽り打ちし、トップを打つ
のですから ショートしない方がおかしいです。

おそらく プロも含め、半分以上のゴルファーが
この罠にずっぽりはまっています。

この「ショート病」の困るのは
登りのチャンスのパットはショートし、
届かせようとすると左のひっかけ、
長い距離のパッティングの距離感が掴めず、
下りや速いグリーンでは必要以上の伸びてしまう
ことになるので、パターがいつまで経っても
苦手項目から外れないことです。
何処にも何にもメリットがありません…。

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