米国株、ダウ反落し142ドル安 一段の利上げを警戒 ナスダック反落
米国・欧州株概況
2022年12月15日 6:29
【NQNニューヨーク=川上純平】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比142ドル29セント(0.4%)安の3万3966ドル35セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)は14日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ幅をこれまでの0.75%から0.5%に縮小した。半面、同時に示した委員らの来年の政策金利見通しが切り上がり、一段の利上げを警戒した売りが出た。
政策金利見通しでは2023年末の予想が9月時点の4.6%から5.1%に引き上げられた。市場が想定する来年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回った。FOMCの結果発表前はダウ平均は前日比でプラス圏で推移していたが、発表後に下げ幅を400ドルあまりに広げる場面があった。
パウエル議長は会合後に記者会見し、インフレ率を目標の2%に戻すために「継続的に利上げすることが適切であると引き続き考えている」と述べた。10月、11月と市場予想を下回る米消費者物価指数(CPI)が相次いだが「インフレの持続的低下を確認するにはかなりの証拠が必要」と、慎重姿勢を崩さなかった。
利上げが景気を冷やすとの見方から消費関連株が売られ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスとスポーツ用品のナイキが下げた。工業製品・事務用品のスリーエムなど消費関連以外の景気敏感株にも売りが出た。半面、製薬などディフェンシブ株は買われ、相場を下支えした。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日比85.928ポイント(0.8%)安の1万1170.886で終えた。電気自動車のテスラや半導体のエヌビディアの下げが目立った。
米国・欧州株概況
2022年12月15日 6:29
【NQNニューヨーク=川上純平】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比142ドル29セント(0.4%)安の3万3966ドル35セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)は14日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ幅をこれまでの0.75%から0.5%に縮小した。半面、同時に示した委員らの来年の政策金利見通しが切り上がり、一段の利上げを警戒した売りが出た。
政策金利見通しでは2023年末の予想が9月時点の4.6%から5.1%に引き上げられた。市場が想定する来年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回った。FOMCの結果発表前はダウ平均は前日比でプラス圏で推移していたが、発表後に下げ幅を400ドルあまりに広げる場面があった。
パウエル議長は会合後に記者会見し、インフレ率を目標の2%に戻すために「継続的に利上げすることが適切であると引き続き考えている」と述べた。10月、11月と市場予想を下回る米消費者物価指数(CPI)が相次いだが「インフレの持続的低下を確認するにはかなりの証拠が必要」と、慎重姿勢を崩さなかった。
利上げが景気を冷やすとの見方から消費関連株が売られ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスとスポーツ用品のナイキが下げた。工業製品・事務用品のスリーエムなど消費関連以外の景気敏感株にも売りが出た。半面、製薬などディフェンシブ株は買われ、相場を下支えした。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日比85.928ポイント(0.8%)安の1万1170.886で終えた。電気自動車のテスラや半導体のエヌビディアの下げが目立った。