コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

米国株、ダウ反発 米引き締め長期化への警戒和らぐ ナスダックは反落 米国・欧州株概況 2023年9月2日 5:02 (2023年9月2日 5:10更新)

2023-09-02 05:41:51 | 日記
米国株、ダウ反発 米引き締め長期化への警戒和らぐ ナスダックは反落
米国・欧州株概況
2023年9月2日 5:02 (2023年9月2日 5:10更新)

【NQNニューヨーク=稲場三奈】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比116ドル56セント高の3万4838ドル47セント(速報値)で終えた。朝発表の8月の米雇用統計では失業率が市場予想に反して前月から上昇した。労働需給の緩和を背景に、米金融引き締め長期化への過度な警戒が和らぎ、買いが入った。半面、米債券市場で長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識されたことが重荷となった。

8月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比18万7000人増えた。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(17万人増)を上回った。一方、失業率は3.8%と、横ばいを見込んでいた市場予想(3.5%)に反し、上昇した。平均時給の伸び率は前月比0.24%と、市場予想(0.3%)を下回った。労働市場の過熱感の和らぎが意識され、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退した。ダウ平均の上げ幅は一時250ドルを超えた。

ただ、上値は重く、下げに転じる場面もあった。クリーブランド連銀のメスター総裁は1日の講演で、「労働市場は需給がより均衡してきたが、依然として強い」と指摘した。インフレ率については「高すぎる」との認識を示し、FRBによる金融引き締めが長引くとの警戒が再燃。雇用統計発表後に低下していた米長期金利が上昇に転じると、株式市場では次第に売りが増えた。

8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は47.6と、市場予想(46.9)を上回り、7月(46.4)から改善した。「雇用」や「価格」が上昇し、市場では「インフレ圧力のしつこさが意識された」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との受け止めがあったことも相場の重荷だった。

個別では半導体のインテルや建機のキャタピラーが高かった。原油価格の上昇を受け、石油のシェブロンも買われた。半面、飲料のコカ・コーラや小売りのウォルマートなどが下落。ケーブルテレビのチャーター・コミュニケーションズとの契約を巡る不透明感から映画・娯楽のウォルト・ディズニーも売られた。最高経営責任者(CEO)の退任を発表したドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスも安かった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落し、前日比3.154ポイント安の1万4031.815(速報値)で終えた。

最新の画像もっと見る