東証大引け 3日続伸、2週間ぶり高値 米株やアジア株高で
国内株概況2022年6月27日 15:31 (2022年6月27日 15:37更新)
27日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前週末比379円30銭(1.43%)高の2万6871円27銭と、2週間ぶりの高値で終えた。前週末の米株式相場の上昇を受け、東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが入った。27日のアジア株式市場で上海や香港などの指数が上昇したことも、日本株の買い安心感につながった。日経平均の上げ幅は400円を超える場面があった。
前週末の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数が大幅に上昇した。東京市場でも東エレクやファナックなどの半導体関連株をはじめ、値がさのハイテク株を中心に買いが入り、指数を押し上げた。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速に対する過度な警戒感が後退し、短期筋による買い戻しが入ったとの見方が多い。市場では「6月の四半期末に向けて機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いが入るとの期待感から、個人投資家が先回り買いを入れたとみられる」(外資系運用会社)との指摘もあった。
日本時間27日の取引で米株価指数先物が堅調に推移したことも投資家心理の支えとなり、日経平均は後場に上げ幅を拡大した。半面、心理的節目の2万7000円が近づくと戻り待ちの売りも出やすく、大引けにかけては伸び悩んだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前週末比20.70ポイント(1.11%)高の1887.42だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆6990億円。売買高は11億957万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1297と、全体の約7割を占めた。値下がりは462銘柄、変わらずは79銘柄だった。
東電HDやソフトバンクグループ(SBG)、信越化、大塚HDが上昇した。川崎汽や郵船など海運株の上げも目立った。半面、KDDIやNTTは下落した。菱地所や三井不など不動産株も売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕