米国株、ダウ続落し94ドル安 堅調な小売指標で早期利下げ観測が後退 ナスダック続落
米国・欧州株概況
2024年1月18日 6:30
【NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比94ドル45セント(0.25%)安の3万7266ドル67セントで終えた。17日発表の2023年12月の米小売売上高が市場予想を上回って伸びた。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退し、株売りにつながった。ダウ平均の下げ幅は200ドルを超える場面があった。
小売売上高は前月比0.6%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.4%増)を上回った。個人消費が堅調さを保っているとして、インフレの抑制が遅れるとの見方が広がった。市場では「FRBが3月に最初の利下げに動くとの期待が後退した」(LPLファイナンシャルのジェフリー・ローチ氏)との指摘があった。
米長期金利は一時4.1%台前半と昨年12月中旬以来の高水準に上昇した。金利と比べた株式の相対的な割高感が意識されたのも株売りを促した。前日にはFRBのウォラー理事が早期の利下げ観測をけん制したこともあり、市場では過度な利下げ期待が薄れている。
ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を縮めた。米景気の大幅な悪化は避けられると予想する投資家は多く、押し目買いが入りやすかった。
ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや建機のキャタピラー、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが下げた。半面、航空機のボーイングや医療保険のユナイテッドヘルス・グループは上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比88.725ポイント(0.59%)安の1万4855.622で終えた。欧州の複数国で一部車種を値下げした電気自動車のテスラが売られた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムも下げた。
米国・欧州株概況
2024年1月18日 6:30
【NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比94ドル45セント(0.25%)安の3万7266ドル67セントで終えた。17日発表の2023年12月の米小売売上高が市場予想を上回って伸びた。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退し、株売りにつながった。ダウ平均の下げ幅は200ドルを超える場面があった。
小売売上高は前月比0.6%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.4%増)を上回った。個人消費が堅調さを保っているとして、インフレの抑制が遅れるとの見方が広がった。市場では「FRBが3月に最初の利下げに動くとの期待が後退した」(LPLファイナンシャルのジェフリー・ローチ氏)との指摘があった。
米長期金利は一時4.1%台前半と昨年12月中旬以来の高水準に上昇した。金利と比べた株式の相対的な割高感が意識されたのも株売りを促した。前日にはFRBのウォラー理事が早期の利下げ観測をけん制したこともあり、市場では過度な利下げ期待が薄れている。
ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を縮めた。米景気の大幅な悪化は避けられると予想する投資家は多く、押し目買いが入りやすかった。
ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや建機のキャタピラー、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが下げた。半面、航空機のボーイングや医療保険のユナイテッドヘルス・グループは上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比88.725ポイント(0.59%)安の1万4855.622で終えた。欧州の複数国で一部車種を値下げした電気自動車のテスラが売られた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムも下げた。