全国的に気温上昇 大阪市で38.9度 熱中症に厳重警戒
2021年8月5日 15時04分
5日も全国的に気温が上がり、近畿や甲信などでは40度に迫る危険な暑さとなっています。東北から九州のほとんどの都府県には「熱中症警戒アラート」が出されています。熱中症に厳重に警戒し、こまめな休憩や水分補給など対策を心がけてください。
気象庁によりますと、5日も北海道から九州の広い範囲で晴れ、全国的に気温が上がっています。
午後2時半までの最高気温は、
▽大阪市で38.9度と、ことし最も高くなったほか、
▽山梨県甲州市勝沼で38.8度
▽京都市と広島県福山市で38.5度
▽大分県日田市で38.3度
▽岡山県真庭市久世で38.1度
などと、東日本と西日本を中心に危険な暑さとなっています。
このほか、
▽東京の都心で34.7度
▽仙台市で34.5度
▽札幌市で33.4度
と、全国的に真夏日となっています。
熱中症の危険性が極めて高くなると予想されることから、東北から九州のほとんどにあたる39の都府県に「熱中症警戒アラート」が発表されています。
湿度なども考慮した「暑さ指数」は、午後2時の段階では、東京や名古屋市、広島市高知市、福岡市で、外出や運動をなるべく控えるべきだとする「危険」となっています。
外出はなるべく避け、こまめに水分を補給するほか、屋内では適切に冷房を使用し、屋外では、人との距離が十分あるときにはマスクを外して休憩するなど、熱中症に厳重に警戒してください。
一方、気温の上昇に伴って、東日本や北日本では大気の状態が不安定になり、内陸を中心に雨雲が発達しています。
午後1時半までの1時間には、
▽福島県石川町で57ミリの非常に激しい雨が降ったほか、
午後2時半までに1時間には、
▽岐阜県の中津川市付知で42ミリの激しい雨を観測しました。
福島県では土砂災害の危険性が非常に高くなり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
東日本と北日本を中心に、5日夜にかけて雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
台風と熱低の動向にも注意
また、沖縄本島近くの海上には熱帯低気圧があって、ゆっくりと北上を続けています。
沖縄本島には、やや発達した雨雲がかかっており、5日は非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、風もしだいに強まる見込みです。
熱帯低気圧は、6日にかけて台風に発達する見込みで、3連休に入る7日から8日にかけて、西日本から東日本に近づくおそれがあります。
また、台風9号は南シナ海にあって北寄りに進んでいます。
来週、沖縄地方や西日本に近づく可能性もあります。
いずれも予報円は大きく、進路や予想される影響の程度には幅があるため、気象庁は最新の情報に注意するよう呼びかけています。