中国株が上昇、国慶節連休明け−動揺に備えていた投資家の見方外れる
2021/10/08 12:11 (Bloomberg)
(ブルームバーグ): 8日の中国株式相場は上昇。国慶節(建国記念日)連休明けの取引再開初日に、生活必需品関連銘柄やテクノロジー株が買われている。
本土のCSI300指数は一時1.5%上昇。華東医薬や華夏幸福基業投資開発などの値上がりが目立っている。
交銀国際の洪灝チーフストラテジストはブルームバーグテレビジョンで、「市場にはリスクオンの地合いがある」とコメント。「米国株が力強く持ち直し、香港も中秋節ごろの水準に戻っている。きょうの本土市場にはテクニカル的に上昇余地があると考えられる」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は7日、当局がインターネットプラットフォーム企業による独占的慣行の抑制に向けた措置を続けるとあらためて表明したが、同セクターを巡るマイナスのニュースフローは最近落ち着いており、割安株や長期投資家の間で中国の大手テクノロジー銘柄を買い戻す動きが出ている。
中国本土市場が休場の間に、世界の金融市場が動揺していたため、投資家は取引再開後のボラティリティーに備えていた。米債務上限を巡るオーバーナイトのプラス材料も地合いを支えた。
©2021 Bloomberg L.P.