豪州の年金運用資産、節目の4兆豪ドル接近-メガファンドが拡大促す
Amy Bainbridge
2024年5月28日 17:14 JST
Amy Bainbridge
2024年5月28日 17:14 JST
運用資産残高、3月までの1年間に11%増加-3.85兆豪ドルに到達
国内7つの年金基金、資産運用規模がそれぞれ1000億豪ドル超
オーストラリアの年金運用資産が節目の4兆豪ドル(約418兆円)に迫っている。大規模な資金流入と運用市場の活況で国内の年金基金が記録的な規模に拡大していることが背景にある。
年金の運用資産残高は3月までの1年間で11%増加し、3兆8500億豪ドルに達した。豪健全性規制庁(APRA)が28日にデータを公表した。労働者からの拠出拡大や10.9%のリターンがけん引したという。
KPMGの28日付リポートによると、国内で「スーパーアニュエーション」として知られる年金基金が現在7つあり、それぞれの運用資産規模は1000億豪ドルを超える。
豪州では、雇用主が従業員の給与の11%相当を年金制度に拠出することが義務付られており、資金の流入増加につながっている。拠出比率は近く11.5%、来年7月には12%まで段階的に引き上げられる予定となっている。
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原題:Australia Pensions Near A$4 Trillion as Mega Funds Fuel Growth(抜粋)
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