BofAのモイニハンCEO、米経済の軟着陸見込む-減速の兆しでも
Katherine Doherty
2023年12月6日 6:16 JST ブルームバーグ
個人消費は「横ばい状態」に-「経済が正常化してきたという朗報」
セールス・トレーディング部門、10ー12月期は1桁台前半の伸びへ
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は5日、米経済に減速の兆しが見られるが、同行はリセッション(景気後退)ではなくソフトランディング(軟着陸)をなお予想していると述べた。
ゴールドマン・サックスの米金融サービス会議で「現実は景気減速に向かっているが、われわれは前向きにならざるを得ない」と発言。顧客口座から資金が流出傾向にあり、個人消費は「横ばい状態」になってきたとし、「いずれも経済が正常化してきたという朗報だ」と語った。
モイニハン氏の発言内容は、最近のデータに沿ったものだ。インフレが長引き、借り入れコストが高止まりする状況にあって米消費者は高額品を中心に支出を控えている。エコノミストの間では、景気後退回避に十分なほど消費は持ちこたえているとの見方が多いが、こうした見通しは、ここ数カ月に落ち着いてきた労働市場にかなり左右される。
米金融当局は利上げでインフレ退治を進めているが、モイニハン氏は「現時点で過度にそれに勝利することがないよう、われわれは慎重でなければならない」と語った。
インタビューでの話題は多岐にわたり、同氏はセールス・トレーディング部門が10ー12月(第4四半期)に1桁台前半の伸びを確保する方向だと述べた。ジム・デマーレ氏率いる同部門は「恐らく過去最高の第4四半期」になる軌道にあるとした。
原題:BofA CEO Moynihan Says Economy Slowing, Outlook Still Positive(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE