米国株、ダウ小反発し18ドル高 利上げ減速期待の買いが支え ナスダックも反発
米国・欧州株概況
2022年8月19日 5:34
【NQNニューヨーク=張間正義】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比18ドル72セント(0.1%)高の3万3999ドル04セントで終えた。前日公表の7月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、利上げペースが減速するとの観測が買いを支えた。ただ、7月中旬から続く相場の戻りで短期的な過熱感への警戒は強く、ダウ平均は小幅安に転じる場面もあった。
議事要旨によると、経済活動や物価に及ぼす効果を検証するため「どこかの時点で利上げペースを落とすのが適切になる」との見方で一致した。市場では「利上げ減速が今後の基本シナリオになる可能性が高い」(バンク・オブ・アメリカ)との見方が浮上、ややハト派寄りの内容だったとの受け止めが多い。インフレピークアウトに伴う利上げ減速で株式市場に資金が流入しやすくなるとの見方が強まった。
投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は低下した。5日連続で不安心理が高まった状態とされる20を終値で下回った。VIX低下で株式を買いやすくなったファンドから連日でまとまった資金が流入していると指摘する金融機関もあった。
ただ、ダウ平均の上値は重かった。一部のテクニカル指標は相場の過熱感を示唆している。目先の利益を確定する売りが出た。
17日夕に発表した決算で売上高などが市場予想を上回ったネットワーク機器のシスコシステムズが大幅に上昇した。半導体のインテルとIT(情報技術)のIBMも高い。半面、医療用麻薬「オピオイド」の訴訟で連邦地裁から賠償命令を受けたドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが下落。アナリストが投資判断を引き下げた通信のベライゾン・コミュニケーションズも安い。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日比27.219ポイント(0.2%)高の1万2965.342で終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株の上げが目立った。
米国・欧州株概況
2022年8月19日 5:34
【NQNニューヨーク=張間正義】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比18ドル72セント(0.1%)高の3万3999ドル04セントで終えた。前日公表の7月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、利上げペースが減速するとの観測が買いを支えた。ただ、7月中旬から続く相場の戻りで短期的な過熱感への警戒は強く、ダウ平均は小幅安に転じる場面もあった。
議事要旨によると、経済活動や物価に及ぼす効果を検証するため「どこかの時点で利上げペースを落とすのが適切になる」との見方で一致した。市場では「利上げ減速が今後の基本シナリオになる可能性が高い」(バンク・オブ・アメリカ)との見方が浮上、ややハト派寄りの内容だったとの受け止めが多い。インフレピークアウトに伴う利上げ減速で株式市場に資金が流入しやすくなるとの見方が強まった。
投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は低下した。5日連続で不安心理が高まった状態とされる20を終値で下回った。VIX低下で株式を買いやすくなったファンドから連日でまとまった資金が流入していると指摘する金融機関もあった。
ただ、ダウ平均の上値は重かった。一部のテクニカル指標は相場の過熱感を示唆している。目先の利益を確定する売りが出た。
17日夕に発表した決算で売上高などが市場予想を上回ったネットワーク機器のシスコシステムズが大幅に上昇した。半導体のインテルとIT(情報技術)のIBMも高い。半面、医療用麻薬「オピオイド」の訴訟で連邦地裁から賠償命令を受けたドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが下落。アナリストが投資判断を引き下げた通信のベライゾン・コミュニケーションズも安い。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日比27.219ポイント(0.2%)高の1万2965.342で終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株の上げが目立った。